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11月10日(水)

 ふらりとゲームショップに入ると、『Prismaticallization』なるゲームが目に止まった。「何度目覚めても始まるのは同じ一日…」というコピー(おお、『タイムアクセル』とか『七回死んだ男』みたいじゃないか)、そしてプレイヤーへの媚びを拒絶しているようなタイトル(なんか『プリズマティカ』を思い出すよなあ)、そしてなぜかプレイヤーに媚びまくったギャルゲー風のイラスト。
 これは買わねばならないのではないか。
 そんな思いにかられて購入してみたのだが……。
 確かに、これは同じ一日が何度も繰り返される話なのだが、残念ながらSF味は意外に薄い。このゲームが、SFによくあるこの手の物語と違っているのは、「主人公も記憶を失ってしまう」ということ。つまり、新しい一日が始まっても、以前の過ちを生かすことはできないのだ。同じ一日が繰り返されることを知っているのはプレイヤーだけ。その上、プレイヤーも主人公を思い通りに動かすことができるわけではなく、できるのは「自分の荷物を背負う明美」とか「バドミントンの技術」などの出来事を「記録」して次のサイクルで「解放」することだけ(どういう意味かと訊かないでほしい。私にもわからないのだから)。これによって一日の出来事が変化してくる。
 さらに、あるサイクルで木に傷をつけると、次のサイクルでは傷をつけようとする前にすでに傷があるなど、少しずつ主人公の周囲も変化してくる(なんで同じ一日を繰り返しているのにそんなことが起こるのかと訊かないでほしい。私にもわからないのだ!)。
 このゲームの最大の問題は、「記録」を「解放」することによって何が起こるのか、まったく予想しがたいことですね。どうすればフラグが立つのか、という規則が全然わからない。だから、戦略をたてることが難しく、ほとんど手探りで何度となく同じ一日を繰り返すほかはない(まあ丁寧にメモを取っていればだんだんわかってくるのだろうが……)。例えば、マップのない『YU-NO』を想像してみてほしい。これは苦痛である。
 また、主人公は極端に内向的で癖のある性格。ちょっと『雫』の主人公に似ているのだが、あれよりもさらにひねくれていて、薀蓄ばかりをひけらかして実際には何もしないという男。はっきりいって嫌なやつである。
 同じ一日が繰り返される世界を舞台にしたアドヴェンチャー・ゲームというアイディアはいいと思うのだが、そこに水を差すのが理解不能の時間論理、異様に難しいフラグ立て、嫌な主人公。これはつらい。なぜ同じ一日が繰り返されているのか知ってそうな少女もいるのだけれど……謎が解けるとこまで行けるかなあ。
 教訓:ゲームを衝動買いしてはいけない。

 栗本薫『豹頭将軍の帰還』(ハヤカワ文庫JA)、エドワード・D・ホック『革服の男』(光文社文庫)、金子隆一『大絶滅。』(実業之日本社)購入。まるでガルディーンの新刊のようなタイトルである。
 古本屋ではイアンド・バインダー『ロボット市民』(創元推理文庫)購入。作者はアメコミのキャプテン・マーベルの原作も書いていたそうな。
11月9日(火)

 なんだかこのところ毎日ビデオ観賞日記と化しているが、今日見たのは、ずっと前から見たいと思っていた『まぼろしの市街戦』。何日か前にBS2で深夜にやっていたのを録画しておいたもの。名作の評判が高い作品だけど、なるほどこれはSFではないものの、SF・ファンタジーファンの琴線に触れる傑作である。これを今まで見ていなかったとは一生の不覚。泣けます。
 舞台は第一次大戦下のフランスの小さな町。撤退するドイツ軍が町に爆薬を仕掛けて逃げたらしいと知ったイギリス軍は、伝書鳩係の主人公に偵察と爆薬撤去を命じる。町ではすでに全住人が逃げ出し、取り残された精神病院の入院患者たちが町に出て夢のような世界をつくりあげていた。患者たちに王様として迎えられた主人公は、はじめはとまどうが、その後彼らを守るために爆弾を探しはじめる。そこにドイツ軍とイギリス軍が戻ってきて……。
 一般的には反戦映画ということになってしまうのだろうが、反戦だなんだというお題目よりも、私たちSF者としては、美しいファンタジー映画として見るべきだろう。ここで「精神病患者」として描かれているのは、野蛮な外の世界で暮らすにはあまりに繊細すぎる人々。病院で患者たちが作っているカードの城、自分からは檻の外に出ようとしないライオンなど、映画のあちこちにちりばめられた寓意からもわかるとおり、これは、彼ら阻害された人々が戦争のただなかに一瞬だけ作り上げた、カードの城のようなユートピアの物語なのである。からりと明るいコメディの中、全編に漂うせつなさが心に残る。
 私のこれまで見た映画の中で、オールタイム・ベストにも入る傑作。
 ああ、私も精神病院に還りたい。
 私が言うと妻はこう答えた。
「ここが精神病院なんだよ、知らなかったの?」
11月8日(月)

 ビデオで『ゴッド・アーミー 復讐の天使』(1997)を見る。94年の『ゴッド・アーミー 悪の天使』の続編である。前作は私のお気に入りの映画のひとつなのだが、この設定がなかなかすごい。
 神の寵愛を受けている人間に嫉妬し、神に叛旗を翻したガブリエルは、人類を滅ぼすために、邪悪な魂を持った人間を探している。ガブリエルを追って神に忠実な天使も人間界に降臨。天使たちの戦いに元僧職の刑事や、最後には堕天使ルシファーまでが入り乱れて四つ巴の戦いが繰り広げられるという物語なのだ。
 天使というと、日本じゃ絶世の美少年だったり両性具有だったりというイメージが強いが、このシリーズに登場する天使たちはきわめて男くさくて暴力的。大天使ガブリエル役がクリストファー・ウォーケン、というだけでどんな天使なのか想像はつくでしょ。この映画では、天使同士の戦いは素手の殴り合い。天界の戦いが完全にアクション映画の文法で描かれているのがなんともミスマッチでいいんだよなあ、これが。
 さて、続編である本作は、天使と人間の間に生まれる子どもをめぐる物語。創世記第6章の「当時もその後も、地上にはネフィリムがいた。これは、神の子らが人の娘のところに入って産ませた者であり、大昔の名高い英雄たちであった」という記述がもとになっているらしい。このネフィリムっていう言葉は初めて聞くけど、これはいろいろ使えそうなネタですね。
 前作に比べて長さも短く、物語もかなり薄味になってしまっているが、聖なるものと俗なるものを大胆に交錯させた世界観の魅力は健在(後半に登場する「エデン」がなんとも意外な場所にあることとか)。冷酷そうでそこはかとなくユーモア漂うウォーケンの演技もいい。
 どう考えてもB級映画でしかないのだけど、不思議な魅力のある作品である。
11月7日()

 ビデオで香港映画『ロボフォース 鉄甲無敵マリア』を見る。どうみてもモビルスーツな巨大ロボットと美少女アンドロイド(美少女かどうかは意見が分かれるところだが)が戦うという、1989年の映画。最後には悪の親玉が乗りこんで操縦する超巨大ロボットまで登場するなど、日本アニメの影響をもろに感じさせる作品である。うーむ、ネタはいいんだけどなあ、この散漫な展開はもうちょっとなんとかならなかったんだろうか。美少女アンドロイドを出すなら、もっと泣かせるエピソードをいくらでも作れるだろうと思うんだが。
 いちばん致命的なのは主役に魅力がないこと。この映画の主役、メガネにぼさぼさ髪のおっさん(永瀬唯似)と、小汚い髭のおっさんの二人組なのだ。このふたり、なんでも製作のジョン・シャムと監督のツイ・ハークなんだそうだが、いくら予算がないからといって自分たちで出ないでもうちょっとカッコいい役者を使えなかったのか。新聞記者役のトニー・レオンもその後『ブエノスアイレス』などで活躍するとは思えないカッコ悪さである。
 巨大ロボットと美少女アンドロイドの戦闘シーンなど見所も多いのだが、映画を役者で見る妻のような人間にはつらい映画だったようである。

 「私家版・精神医学用語辞典」にさらに「カルシウム不足」「ポケモン事件」の項目を追加。そんなもん精神医学用語じゃないという人もいるだろうが、私家版だからいいのだ。「ポケモン事件」の項目は以前SFマガジンに書いた原稿の再録プラス日記の内容。いやあ、使い回しは楽でいいですね。
11月6日(土)

 某ページからのリンクをたどって語彙数推定テストってのを発見。やってみると、私の語彙は53102語だそうな。多いんだか少ないんだかよくわからん。
 私の場合、36番まではよかったのだが、「裾模様」でひっかかった。「やーまのふーもーとーのーすそもよう」って歌は知っているが、実際裾模様というのが何かと訊かれると、はっきりとは答えられない。「迂曲」「告諭」などなら字面でなんとなくわかるが、「ライニング」「懸軍」「釜がえり」「頑冥不霊」などに至っては、なんとなくすらわからない。
 しかし、「知っている単語」というのはあいまいで困るな。小説などに出てきたとき意味を推論できるだけでいいのか、それともきっちりと意味を説明できなきゃいけないのかどっちなんだろうか。
 それに、たとえ知ってても使わない単語ってのもあるよなあ。「告諭」とか「泥濘」とかいう単語、これから一生の間に一度でも書くことがあるとは思えないのだが(あ、「泥濘」なら小説を書いていればもしかしたら使うこともあるかな)。
11月5日(金)

 「私家版・精神医学用語辞典」のリニューアル作業を行う。
 この用語辞典、ページを作り始めた当初は力を入れて作っていたのだが、わずか3ヶ月、4項目で面倒くさくなってしまいストップ。たった4項目じゃ辞典じゃないよなあ、と思いつつも、それ以来2年近くもほっぽりっぱなしになっていたコンテンツである。しかし、今回のリニューアルによって、「アダルト・チルドレン」「電波体験」などなんと一気に13項目も増加!
 ……とはいっても、実は日記で以前書いたネタを少し書き直して収録しただけなんですが。手抜きですか、すいませんね。日記を毎回読んで下さっている方は、別に改めて読むこともないかな。

 きのうの古本屋でレジス・メサック『窒息者の都市』(牧神社)、『ゴーチエ幻想作品集』(創土社)購入。
11月4日(木)

 貴志祐介『青の炎』(角川書店)読了。サバイバルゲーム小説の次は、少年を主人公にした犯罪小説。ほんとに器用な作家である。しかも、ただ小器用なだけではなく、どの作品も水準をゆうゆうと超えているんだから参ってしまう。
 貴志祐介には大仕掛けな作品が多いが、この作品の道具立てはきわめてシンプル。少年の周到な犯罪計画と、犯罪に手を染めることによる心理の変化を突き放した文体で淡々と描いた小説である。最初から最後まで、ぴんと張り詰めた緊張感がとぎれない。
 主人公の高校一年生は、2台のコンピュータを操り、成績は学年5番以内が目標、キャンバスに油絵を描き、自転車で汗を流し、夜は静かにバーボンを傾ける。おまけにかわいい恋人までいる。こんな超人的高校生がいるかい、とも思うのだが、細かいディテールを積み重ねていく書き方によりリアリティを感じさせてしまうのは、やはり作者のうまさだろう。
 ただし、私としては、貴志作品では『天使の囀り』がNo.1という評価は変わらず。何を書いてもうまい人だというのはわかったから、そのうちまたSFホラーに戻ってきてほしいなあ。

 近所の古本屋でレジス・メサック『窒息者の都市』を発見。この3部作、2冊はずっと前買ったはずなんだけど、どれを持ってないのかすっかり忘れてしまっている。家に帰って調べて見ると、あったのは『滅びの島』と『半球の弔旗』。おお、こりゃ明日捕獲してこなければ。
11月3日(水)

 進行麻痺の話の続き。
 さて20世紀初頭、進行麻痺の治療法としてマラリア療法のほか、もうひとつ有望だったのが、サルバルサン(砒素の有機化合物)や水銀といった重金属なのであった。そんなもん、毒物ではないか、と思うのだが、重金属は人間に毒である以上に梅毒スピロヘータに対しても毒物のようで、ある程度の効果はあったらしい。ただし、サルバルサンは残念ながら血液脳関門を通過せず脳に到達しないので、進行麻痺にはあまり効果がなかったようだ。そこで水銀やサルバルサンを直接脳に注入する、などという治療も行われていたという。もうなんでもありですな。
 キール大学のルンゲは、1925年にさらにものすごいことを考えた。血液脳関門を通らないのであれば、むりやり通るようにしてしまえばいい。まず、煮沸滅菌したミルクを筋肉注射して、41度の発熱を作る! ちょっと前に、看護婦が間違えて牛乳を点滴して患者が死んでしまうという事件があったが、あれを故意に行うわけだ。発熱すると血管透過性が亢進するから、このときにサルバルサンを静脈注射してやれば脳にまで到達する、というわけである。これが「ミルク・サルバルサン療法」である。ルンゲはこの治療法を56例に試みて45パーセントの好結果を得たというが、当時すでに盛んになっていたマラリア療法には及ばず敗北してしまう。
 どうやら体温を40度以上まで上げればスピロヘータは死滅するらしい、ということで、その後もいろいろと珍妙な治療法が現れた。熱風呂に入れてそのあとフランネルと木綿で体を厚く包む、高周波の低電圧電流を体に通して発汗、高体温を作る。マラリアと回帰熱を同時に接種する、マラリアと鼠咬症の同時感染、マラリア血液を患者の前頭葉に直接注入! それが本当に治療なのか、といいたくなるような実験的な治療がいろいろと行われたのである。今なら絶対人体実験といわれて告訴されてるよなあ。
 しかし、なんでもありの時代は長くは続かない。最初の抗生物質であるペニシリンが工業的に生産されるようになり、1944年にはペニシリンにより進行麻痺が劇的に改善することがわかる。こうして進行麻痺は完全に過去の病気となってしまったのである。マラリア療法の栄光もわずか27年間で終わったのであった。

 こうして凄絶な治療法の時代は終わった……と思いきや、何か身体に強い衝撃を与えれば精神病は治るというアイディアは、精神病に対するショック療法としていまだに命脈を保っている。精神科ショック療法の歴史もまた奇絶怪絶また壮絶なものがあるのだが、それはまた別の話。

 『怪奇・伝奇時代小説選集(1)』(春陽文庫)、北川歩実『模造人格』(幻冬舎文庫)、須藤真澄『てぬのほそみち』(秋田書店)、諸星大二郎『鬼市』(双葉社)、大塚英志+森美夏『木島日記(1)』(角川書店)購入。
 ピエール・ピショー『精神医学の二十世紀』(新潮選書)購入(訳者のひとりはミステリ作家兼精神科医の帚木蓬生)。ここ2ヶ月くらいのあいだに出た精神医学の通史はこれで3冊目(1冊目は「臨床精神医学講座」別巻の『精神医療の歴史』(中山書店)、次が青土社の『精神医学の歴史』)。これまで日本にはほとんどなかった精神医学の通史が、いきなりたて続けに出たのはどういうわけなんだろ。
11月2日(火)

 進行麻痺という病気の話をしよう。
 今ではほとんど忘れられているが、19世紀に爆発的に増加し、今世紀前半にも猛威をふるっていた病気で、1910年代のドイツでは精神病院の入院患者の10〜20パーセントを占めていたという。主として中年の男性がかかる病気で、痴呆症状を示すとともに手足が痙攣、体が麻痺していき、ついには人格が完全に崩壊して死亡する。ほおっておけば発症後約3年で死に至る恐ろしい病気である。
 19世紀にはまったく原因不明の謎の病気だったのだが、調べていくうちに、患者にはある共通点があることがわかった。患者はみな10〜20年前に梅毒にかかったことがあったのである。実はこの進行麻痺の正体は、長い年月、体内に潜伏していた梅毒スピロヘータが脳を侵して発症する慢性脳炎。ちなみに、1913年、進行麻痺の患者の髄液を培養して梅毒スピロヘータを確認したのは、かの野口英世である。
 19世紀にこの進行麻痺に対して行われていたのは、頭のてっぺんに吐酒石軟膏なるものを擦りこんだり、わざと灼熱した鉄を押しつけたりして化膿巣を作って膿を出す(人工打膿法)といった恐ろしい治療法。これを行うと頭皮はおろか頭蓋骨まで腐食して硬膜や脳回が露出するようになるという。ひい。精神病の原因である悪いリンパや血液が外に排出されるのがいい、という論理らしい。もちろん患者はものすごい痛みを感じるのだけど、その苦痛がまた患者を正気に戻してくれる、とも考えられていた。しかし、これはいくらなんでもあんまり残酷だし、脳膜炎を起こして死亡する犠牲者が絶えない、というので19世紀も後半になるとだんだん行われなくなってしまう。当然ですね。
 さて20世紀に入ってこの進行麻痺の画期的な治療法を発明したのがウィーン大学のユリウス・ワグナー・ヤウレッグなる人物。この人が編み出したのはその名も「マラリア療法」。これまたなんだかおどろおどろしい名前でなんだか嫌な予感がするだろうが、あなたの想像はたぶん正しい。
 1917年6月、ワグナー・ヤウレッグはあるマラリア患者の血液を採取、これを進行麻痺の患者に注射したのである。これだけ聞くとむちゃくちゃなことをやっているように思えるかもしれないが、実はそれほど無茶ではない。発熱のあとに狂気が改善することがあるということは(理由はよくわからないが)以前から知られていたし、大きな身体疾患にかかると精神病が一時的に改善することがあるのは私も経験したことのある事実。もしかしたら、免疫系と神経系の間にはなんらかの相互作用があるのかも。さらに、進行麻痺の場合これがいちばん重要なのだが、40〜41度まで体温を上げれば、梅毒スピロヘータは死滅するのである!
 進行麻痺は確実に死に至る病である。それに対し、当時すでにマラリアにはキニーネによる治療法が確立していた。どっちをとるかといえばそりゃマラリアだろう。最初にマラリア患者の血液を注射される栄誉に浴したのは、T.M.という37歳の俳優だったらしい。彼が40度以上の発熱を9回繰り返したあと、ワグナー・ヤウレッグはようやくキニーネを投与。熱がひいたときには、彼の梅毒症状はすっかり改善していた!
 ただ、この治療法、荒業だけに副作用も強くて、最初にマラリア原虫を注射された患者のうち生存者は全員改善したものの、数名は死んでしまったという。まさに、毒を持って毒を制すとでもいうべき壮絶な治療法である。ワグナー・ヤウレッグは1927年、精神科医としては初めてノーベル賞を受賞している(ちなみに二人目はロボトミーを開発したエガス・モニス)。

 当時の治療法はさらにもうひとつあるのだが、これもまたなんというか凄絶な治療法なのですね。続きは明日。
11月1日(月)

 今日からniftyとinfowebが統合されて@niftyになったそうなのだが、初日から一日中トラブル続きでホームページがむちゃくちゃ不安定。FTPアップロードもなかなかできない。だめじゃん。
 しかも、11月以降に入会した会員とinfoweb会員は、入会時の設定ではNIFTY SERVEのパソコン通信サービスは利用できないらしい。大きく宣伝されているわけでもないし、わざわざ設定を変更する物好きも少ないだろうから、今後NIFTY SERVEの会員はほとんど増えないはず。これはつまり、@niftyはパソコン通信を切り捨てようとしてるってことか?

 大島泰郎『地球外生命』(講談社現代新書)を読んだのだが、これはタイトルに偽りあり。地球外生命といいながら、ほとんど地球生命の話しか書いてないじゃないか。しかも、生命の起源とか生命を構成する元素とか、知ってるよそりゃ、と言いたくなるような話ばかり。面白くないです。

過去の日記

99年10月下旬 スイート・ヴァレー・ハイ、口呼吸、そしてクリスタルサイレンスの巻
99年10月中旬 少年隊夢、笑い反応、そしてカムナビの巻
99年10月上旬 2000円札、カエル、そして日原鍾乳洞の巻
99年9月下旬 イギリス、怪文書、そして臨界の巻
特別編 英国旅行の巻
99年9月中旬 多重人格、オークニーに行きたい、そしてイギリスの巻
99年9月上旬 家族、通り魔、そしてもてない男の巻
99年8月下旬 家庭内幻魔大戦、不忍道り、そしてDASACON2の巻
99年8月中旬 コンビニ、液晶モニタ、そしてフォリアドゥの巻
99年8月上旬 犯罪者ロマン、イオンド大学、そして両生爬虫類館の巻
99年7月下旬 ハイジャック、あかすばり、そしてさよなら7の月の巻
99年7月中旬 誹風柳多留、小児愛ふたたび、そして動物園の巻
99年7月上旬 SF大会、小児愛、そして光瀬龍の巻
99年6月下旬 小此木啓吾、上野千鶴子、そしてカルシウムの巻
99年6月中旬 妄想、解剖学標本室、そしてパキャマラドの巻
99年6月上旬 睾丸握痛、アルペン踊り、そして県立戦隊アオモレンジャーの巻
99年5月下旬 トキ、ヘキヘキ、そしてSSRIの巻
99年5月中旬 鴛鴦歌合戦、星野富弘、そして平凡の巻
99年5月上旬 SFセミナー、ヘンリー・ダーガー、そして「てへ」の巻
99年4月下旬 病跡学会、お茶大SF研パーティ、そしてさよなら日記猿人の巻
99年4月中旬 こっくりさん、高い音低い音、そしてセバスチャンの巻
99年4月上旬 日記猿人、生首、そして「治療」は「正義」かの巻
99年3月下旬 メールを打つ、『街』、そしてだんご3兄弟の巻
99年3月中旬 言語新作、DASACON、そしてピルクスの巻
99年3月上旬 サマータイム、お茶の会、そしてバニーナイツの巻
99年2月下旬 バイアグラ、巨人症、そしてドッペルゲンガーの巻
99年2月中旬 クリストファー・エリクソン、インフルエンザ、そしてミロクザルの巻
99年2月上旬 犬神憑き、高知、そして睾丸有柄移植の巻
99年1月下旬 30歳、寺田寅彦、そしてスピッツの巻
99年1月中旬 アニラセタム、成人、そしてソファの巻
99年1月上旬 鍾乳洞、伝言ダイヤル、そして向精神薬の巻

97-98年の日記

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