2006-03-14 [Tue]
▼ isolatr beta
もちろん冗談サイトなのだが妙に心惹かれるものを感じるのは、私に厭人癖があるからだろうか。特にFAQページが素晴らしい。答えはすべて"NO"。さらに文章をすべて画像にすることにより検索者を寄せつけない親切設計。
"Antisocial Networking"という言葉を考えてみた。"Antisocial"は、ここでは「反社会的」という意味ではなく「非社交的」という意味である。矛盾しているようだが、人間の中にはネットワークしたいという願望と孤独でありたいという願望の両方があるものではないか。Social Networking Serviceの距離感は、どうも私には近すぎる。江戸川乱歩の言う「群衆の中のロビンソン・クルーソー」の安らぎを感じられるようなサービスはないものか。明示的には誰ともつながることなく、でも誰かが見ていてくれている、というような。草創期のインターネットには確かにそれがあったのだが(それともそれはただの錯覚だったのか)。からっぽの洞窟のひんやりとした安らぎに身を横たえていたい。冬の海まで車を飛ばして24時間砂を食べていたい。長い線路をひとり歩いてそっと枕木に腰をおろしたい。
いうまでもなく、この文章は矛盾だらけだ。結局私は、どこにも存在しない銀河通信を、ネットの理想として追い求めているだけなのかもしれない。
初めまして。たまに、拝読させて頂いております、西村と申します。<br>35歳の男、会社員です。こっそり読んでいたのに、いきなり「ヤア」と<br>手を振ってご挨拶差し上げる私に、「厭人癖」をおもち(?)の<br>kazanoさんは苛立ちをお感じになるのかもしれませんが……。<br>私はSNSに強い違和感を感じてmixiをヤメたクチなのですが、<br>そのときに感じた違和感に似たようなものを、やっぱり感じている人が<br>いるんだなということが分かって、ちょっとほっとしました。<br>isolator、すごくいいですね。笑えました。<br><br>私も98年ごろからウェブ日記をひっそりと付けておりました。<br>誰に読んでもらえるかもよくわからない、かすかに友人たちと<br>つながっているような、そうでもないような、あの距離感が<br>良かったなぁと思うことがあります。<br><br>SNSに蔓延している表面上の仲良しコミュニケーションは、<br>浅く、しかも半ば強制的な共感でしかなくて、かえって孤独を<br>感じるというような、そういう面もあったかなと思っています。