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更新日: 2004/12/26


2004年 11月中旬

2004年11月11日(木)

amazonから届いた本
30GIRL.com 30GIRL.com』 コミック
双葉社(アクションコミックス)
著者:岩崎 つばさ(著)
発売日:2004/09/28, 価格:\700

--出版社/著者からの内容紹介--
日立空調システム電気給湯器のHPから誕生した、突撃主婦の加減を知らない日常を描いたWebコミックがついに単行本化! ネットユーザーから圧倒的支持を受けた、主人公・湯神リリコ(30歳・主婦)とその家族が繰り広げるホームコメディ決定版。若い主婦層にも人気です。
no image ダナ・ハラウェイと遺伝子組み換え食品』 単行本
岩波書店(ポストモダン・ブックス)
著者:ジョージ・マイアソン(著),須藤 彩子
発売日:2004/10, 価格:\1,575, サイズ:18 cm

買った本
レテの支流 レテの支流』 文庫
角川書店(角川ホラー文庫 110-1)
著者:早瀬 乱(著)
発売日:2004/11, 価格:\740, サイズ:15 cm

とくさ とくさ』 文庫
角川書店(角川ホラー文庫 112-1)
著者:福島 サトル(著)
発売日:2004/11, 価格:\620, サイズ:15 cm

お見世出し お見世出し』 文庫
角川書店(角川ホラー文庫 109-1)
著者:森山 東(著)
発売日:2004/11, 価格:\460, サイズ:15 cm

no image さまよえる魂 小泉八雲コレクション』 文庫
筑摩書房(ちくま文庫)
著者:小泉 八雲(著),池田 雅之(編集)
発売日:2004/11/11, 価格:\1,365, サイズ:15 cm

いただいた本
no image ゼウスの檻』 単行本
角川春樹事務所
著者:上田 早夕里(著)
発売日:2004/11, 価格:\1,890, サイズ:20 cm

2004年11月13日(土)

オールド・ボーイ

 ハリウッドでリメイクするなら主役はニコラス・ケイジがいいのではないか。なんせ、リアルで20歳年下の韓国系の寿司店員と結婚してるくらいだから。

特別純米原酒「百億の昼と千億の夜」

 近所の小さなイタリアンレストランRistorante tono;4122(かつて、わずか半年ほどで消えてしまった成都というやたらとうまい四川料理店があった場所である)に行ったらこんな酒が置いてあった(なぜかイタリアンなのに日本酒の品揃えがいい店なのである)。

酒名の由来は光瀬龍氏の壮大なSF小説のタイトルから。
日本酒の誕生から今日に至るまで、
そしてさらに未来へと続く、
果てしない日本酒の進化への思いを込めました。

 むう。飲んでないのでどんな味なのかは不明。そもそも私には日本酒の味はよくわからないし。

高校生が選ぶ、大学に入ったら読みたい本100選

 佐賀大学附属図書館調べ。
 大学に入ったら読みたい本がハリポタか? ハリポタなのか? 本当にそれでいいのか? 2位以下も、『世界の中心で、愛をさけぶ』だったり『バカの壁』だったり、ベストセラー・リストそのままである。それくらい今すぐ2時間もあれば読めるだろうに。長く読み継がれている本が少なくて、すぐ廃れそうな流行りの本のタイトルばかりなのが寂しい。
 よくわからないのが、島田洋七『佐賀のがばいばあちゃん』が27位に入っていること。私はこの本のことは全然知らなかったし、ベストセラーになっているという話も聞かないのだけれど、ご当地ものなのだろうか。三浦綾子『塩狩峠』も古い本だけど、最近話題なんだろうか?(mixiで聞いたら、産経新聞に書評が出たからじゃないか、と言われたけれど、産経新聞って高校生にそんなに読まれてるかなあ) あと、『史記』と『屍鬼』が上下に並んでいるのに笑った。

なお、佐賀大学附属図書館では上位100冊を蔵書として備えます。

 佐賀大学附属図書館には、『Deep Love』とか『リアル鬼ごっこ』とか『冬のソナタ』とか『空の境界』とかが収蔵されることになるらしいが、この方針には疑問がある。「大学に入ったら読みたい本」というのは「図書館に置いてほしい本」と同義ではないだろう。『キノの旅』を選んだ人が、大学図書館に置いてほしい、と思っていたとは限るまい。大学図書館の役割は、流行の娯楽小説を置くことではないはず。だいたい、『Deep Love』なんて大学図書館にあっても恥ずかしくて借りられんよ。

2004年11月15日(月)

塩狩峠の謎

 13日の日記で書いた、高校生の選んだ読みたい本に『塩狩峠』が入っていた謎だけれど、yskszkさんの指摘によると、『塩狩峠』が高校生に人気があるのは、椎名林檎が薦めたかららしい。塩狩峠 椎名林檎で検索。なるほど。

辻真先

 突然だが、辻真先はもっと高く評価されるべき作家だと思うのですよ。「犯人は読者」とか「作者は、被害者です。作者は、犯人です。作者は、探偵です」とか、トリッキーな趣向が凝らされた『仮題・中学殺人事件』『盗作・高校殺人事件』『改訂・受験殺人事件』は創元から復刊されたので簡単に読むことができるけれど、入手困難な作品の中にもすぐれた作品がぞろぞろある。
 前の三作に比べ、なぜか復刊にめぐまれないソノラマの後期三部作『SFドラマ殺人事件』『SLブーム殺人事件』『TVアニメ殺人事件』もやや地味ながら完成度では負けていないし、たとえば『宇宙戦艦富嶽殺人事件』は、「読者が犯人で探偵で被害者」という、『盗作・高校殺人事件』のさらに上を行く趣向に挑んだ作品。『急行エトロフ殺人事件』は昭和初期の日本という設定をフルに生かしたトリックで、その後太平洋戦争を背景にした鉄道冒険小説を手がける作者の原点ともいえる作品。『ローカル線に紅い血が散る』も当時次々と廃線化していった地方のローカル線に向ける作者の熱い思いをそのままぶつけたような作品といったぐあい。
 手塚治虫のようなスターシステムで、何作もの作品に登場するキャラクターがいたり、ある作品での脇役が今度は主役をつとめたりもするのも楽しいし(数多くの辻作品に出演した名脇役那珂一兵氏が、ある作品で亡くなってしまったのはショックでしたよ)、何よりも登場人物に向けるやさしいまなざしが、作者ご本人の人柄を推察させて、とても印象的なのだ。

 その辻真先氏本人のサイトに近況が書かれているのだけれど、これが実にいい。『プラネテス』を読んで感動し、『PLUTO』や『恋風』に心打たれる。あの分厚い『空の境界』と『暗黒館の殺人』をわくわくしながら一気読みし、『魔法少女りすか』と『マルドゥック・スクランブル』を読んで「ああ、アニメ脚本化したい」と書く72歳。かっこいいなあ。
 果たして私は、72歳になってもこんなに新鮮な気持ちで本が読めるだろうか。

2004年11月20日(土)

「痴呆」の新呼称は「認知症」・厚労省検討会で大筋合意

 9月2日の続報。やっぱり、そのときに「いちばんまし」と書いた名前に決まったよう。ただ、これは行政用語が変更されるだけで、たぶん医学界ではしばらくはそのままだろうけれど。

首都圏外郭放水路

 おー、行ってみたい。
 この写真を見て、映画のデビルマンを思い出しました。あの教会の地下にも放水路があったのかも。

[食事]上野にて韓国料理を食す

 上野のアレンモクという、なんだか香港の女優のような名前の(それはカレン・モク)韓国料理店で食事。本店は満員とのことで、向かいにあるカウンターだけの店に案内される。ここは韓国語が飛び交う本格的な韓国料理店。普通の焼肉屋とはわけが違う。二人でスンデクッパとコムタン、キムチ、海鮮ネギチヂミを食べたのだけれども、どれもボリュームたっぷり。特にチヂミは具だくさんで美味。けっこう残してしまったけれど、なかなかほかでは味わえないような味で満足。

[映画]ハウルの動く城

 いろいろ言われてはいるけど、私は好きですよ、うん。
 このところの宮崎アニメは、テーマが先に立つあまり爽快感の足りない作品が多かったのだけれど、久々に古き良きまんが映画時代の宮崎駿を思わせる快作だと思いました。
 確かにハウルの行動原理はさっぱりわからないし、戦争の描き方はむちゃくちゃ(どことどこが戦っていて、なんで戦争やってるんだか全然わからないし、敵の戦艦が空襲してきてるのに、それに乗じて国王付き魔法使いの手下が襲ってくるというのはなんだか変。疑問はいくらもあるのだけれど、まあそれは「どっちも同じ人殺し」だからなんでしょう)。
 でもそんなことはどうだっていいのだ。見ていて本当に楽しいんだから。整合性? 強引な結末? そんなことは気にしちゃいけない。「宮崎駿=反戦」と結びつけたくなる気持ちもわかるが、この映画では戦争の話はたぶん付け足しにすぎない。ヨーロッパ風の美しい風景、青い空、宮崎駿独特の飛翔機械の造形(反戦がテーマだとしたら戦艦をあんなに魅力的に描くだろうか)、空を自由に飛ぶ爽快感、わくわくする冒険、ハウルの弟子マルクルやカルシファーの愛らしいキャラクター。それだけあれば充分じゃないですか。絵が動くというそれだけのことが本当に楽しいのだ。もうほかには何もいりませんよ。
 え? テーマ曲が「草の想い」に似すぎ? うーん確かにそれはちょっと(★★★★)。


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Written by Haruki Kazano