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結局、メールは無視の方向でいくことにします。
今まで相手の素性がよくわからなかったのだけれど、どうやら相手は17歳の少年のよう(プロフィールのページに1986年生まれと書いてある)。確かに17歳にとって35000円は大金かもしれない。
疑問だったのは、なぜ彼は自分のサイトにフォークリフトビデオを置いておいたか、もしかして製作者なのか? ということなのけれど、どうやら彼とビデオとは無関係のようです。彼は、単にあちこちから集めてきた画像や動画を自分のサイトに置いているだけみたいなのですね。フォークリフトビデオは、ドイツじゃDVDとして売られている代物なわけで、彼の行為は著作権上どう考えても問題がありそう。著作権を無視しているような輩に金など払う必要はないでしょう。
……。
スティーヴン・ソダーバーグ脚本・監督作品なのだけど、ソダーバーグにはまるっきりSF心がないことがよくわかる映画。まあ評判は聞いていたのでたいがいのことには驚かないつもりでいたのだけれど、ソラリスに高度な知性がある、という説明すら全然ないのにはさすがに驚きましたよ。だいたいソラリスの海自体まったく出てこないし。
確かに原作にはラブストーリーという側面もあるのでそういう解釈をしたって別にかまわないと思うんだけど、ハリー(ソダーバーグ版ではレイア)のアイデンティティをめぐる苦悩も「愛する」という感情それ自体への疑問もまるでない、単なる生ぬるいラブストーリーにしてしまう解釈というのはどうも理解しがたいものがあります。しかも、よりによって原作のおもしろい部分はすべて削ってしまっているし。それとも、本当にソダーバーグはレムの「ソラリス」を読んでこういう話だと思ったんでしょうか。
さらに私は声を大にして言いたい。
原作ではハリーは19歳なんだよ!
なんですかあのおばさんは!
これが「ソラリス」というタイトルでさえなければ単なる低予算B級SFラブストーリーだと思って観られたんだけど……(★)。
「ソラリス」の次は「ザ・コア」を観ましたよ。とほほ。
えー、あまりにツッコミ所が多くて、どこからつっこんでいいのかわかりません。
「世界=アメリカ」の等式が何の疑問もなくまかりとおる、あらゆる面で「お約束」通りのディザスター映画。ビデオ化されたら、何人かで集まってツッコミを入れながら観ると楽しいんじゃないかな(なんで5000度になるようなとこに大事なスイッチつけますか、とか、バージル号(ダンテの神曲のウェルギリウスにちなんだ名前だと何人の日本人がわかるだろう)は縦に長いのになんでクルーはユニット間を横移動してますか、とか、最後の方で動力ないのにどうやって超音波出したんですか、とか、核爆弾ごときで核が流動しますか、とか)。
製作者は、地中は超高温、超高圧だということを知るように。バージル号がいったいどうやって圧力に耐え、船内を冷却してるのか(液体窒素がどうとか言ってるけど)不思議でなりません(★★)。
をやってみる。
いかにも洋ゲーらしい大ざっぱなアクションゲーム。キャラはナイオビとゴーストのどちらかを選べるのだけれど、まずはゴーストで開始。スタイリッシュなマトリックスワールドらしからぬ、売れないラーメン屋の親父のような風貌のゴーストに惚れました。
だいたいは適当にボタン押してればなんとかなるし、フォーカスゲージというものを使って、いかにもマトリックスな超人的アクションが使えるのは確かに楽しいのだけれど、私は天窓探すところで数回死に、屋根から落ちて10数回死にましたよ。超人的な格闘術を使い、銃弾が当たったくらいなんてことないのに、屋根から1回落ちただけでゲームオーバーというのはなんとも。
イージーモードなのに何度やってもヘリコプターには勝てないし、しかも、しばらくやっているうちに3D酔いで吐きそうになってきた。私ゃこういうゲームは向いてないのかも。
を秋葉原で買いました。ナナオのFlexScan L557で、値段は56000円くらい。3年くらい前に買った15インチ液晶モニタが確か8万円くらいだったので、液晶もずいぶん安くなったものです。しかも画質は前のモニタよりはるかにいいし。
しかし、17インチは、今までの15インチ液晶に比べると、やたらと広い。広場恐怖症になりそうなほど広い。壁紙が白いので余計広く感じてしまう。画面いっぱいにウィンドウを開くとなんかだだっぴろすぎてどうすればいいのかわからなくなってしまうので、今はエディタのウィンドウを小さく開いてこの文章を書いています。貧乏性な私。
当直などで更新できませんでした。
今日は半日勤務だったので、妻と待ち合わせて、メガスターIIを見に渋谷へ向かう。東急文化会館に着いたのは12時40分ごろだったのだけれど、エレベーターには無情にも「整理券の配布は終了しました」の貼り紙が。「平日は午後2時くらいに大体すべて配布終了しています」とあるので、1時前なら大丈夫だと思っていたのに。閉館間近になってますます混んできているようだ。残念。
仕方がないので近くのトルコ料理店「アナトリア」でランチを食べて帰る。妻は以前、会社の宴会でこの店を使ったことがあるらしく、店の入り口の看板には、ベリーダンス・ショーを眺める妻とその会社の面々の写真が使われておりました。
渋谷の雑居ビル地下にある店の看板に妻の写真が!
と書くとなんだかいやらしい。
今まで使っていたエプソンのパソコンが、毎日必ずフリーズするようになった上、CD-ROMも読み取りに失敗することが多くなってきたので、半ば衝動的にソニーのタワー型パソコンVAIO PCV-RZ52を購入。現在はVAIO上でこの文章を書いてます。
ファンの音がうるさかった今までに比べて革命的に静かだし、テレビ映りもかなりきれい。液晶も17インチと広くなったし快適快適。
フルタの食玩にスタトレの宇宙船フィギュアが登場。食玩はそんなに集めているわけでもないのだけれど、スタトレファンとしては、これは買わねばなるまい。
ということで、とりあえず2箱買ってきました。
1個目。カーデシア・ガロア級戦艦。
2個目。生命体8472バイオシップ。
なんとも渋い取り合わせである。がっかりとも言う。
しかし、全10種のラインナップをみても、主役級の有名な船がそれほどあるわけでもないのですね。エンタープライズNCC-1701-A、ディープ・スペース・ナイン、ディファイアントはいいとして、残りはリライアント、イクワノックス、スターゲイザー、クリンゴン・バード・オブ・プレイ、クリンゴン・アタック・クルーザー……という具合。イクワノックスって、そりゃヴォイジャーのたった1エピソードにしか出てこない船じゃないですか。これでは相当のマニアしかついてこないのではないかなあ。せめてヴォイジャーとかボーグキューブあたり入れてもよかったんじゃないか。
いや、でもスタトレで主役級のメカを揃えるとなると、NX-01からNCC-1701Fまでエンタープライズだけで8種類になってしまうからなあ。スタトレの宇宙船は、実はこういうフィギュアにはあんまり向いてないのかも。
亡くなった父親が残した服を着ることにより、意識だけが1963年の父の体にタイムスリップ、父親の経験をともに体験する……という変形版『ある日どこかで』みたいなタイムスリップ小説ではあるのだけれど、SF的にはかなり物足りない出来。作者のサイトによると、この小説、プロットを考えずに書いたそうで、なるほど時間ロジックはかなりいいかげんだし、ストーリーの矛盾点も山ほどある。思わせぶりに書かれていながら、回収されていない伏線も数多い(土砂降りだったのにトラックの屋根が濡れていなかった謎はどうなったんだろう)。私としては、結末できっちりと平仄が合う快感が時間もののキモだと思っているので、構成をきちんと考えずに書いたこういう時間小説には全然おもしろさを感じられません。
さらに、主人公が統合失調症(作中の言葉を使えば「精神分裂」)であるという設定にしても、いったいなんのためなのかさっぱりわからない。主人公は途中で検査入院をして主治医に「もう大丈夫」だと言われるのだけれど、いったいどんな検査をしたんだろう。言うまでもなく、統合失調症に、短期の入院で「大丈夫」かどうかわかるような検査はありません。しかも、服薬している描写も全然ないし、作者は統合失調症という病気のことを全然知らないんじゃないだろうか。
しかし、重松清『流星ワゴン』、東野圭吾『トキオ』と、このところ非SF作家によるタイムスリップ小説が多いのはなぜなんだろう。しかも、3作とも父と息子をめぐる物語で、母親の影がきわめて薄いところまで共通しているのは不思議。
前作にはいちおうストーリーらしきものがあったのだけれど、今回はストーリーだのオリジナリティだのという重苦しいものは何百光年も彼方に置き去りにして、とにかくCG満載のコスプレ満載の派手さ全開で突っ走る。アクションは「マトリックス」やら「スパイダーマン」やらジョン・ウー(金色の二丁拳銃!)やらのいいとこ取り。なぜにモンゴル? なぜにモトクロス? ふと立ち止まると疑問は山ほどあるのだけれど、こういう映画は立ち止まってしまったほうの負けでしょう。
ただし、「お色気」がこの映画の見所としてだといわれているわりには、私個人としては、主役の3人にはあんまりお色気を感じられませんでした。キャメロン・ディアスは顔が怖いし、ドリュー・バリモアは太ってるし、ルーシー・リューは論外。
3人の年齢はというと、
キャメロン・ディアス30歳。
ドリュー・バリモア28歳。
ルーシー・リュー34歳。
いや、男に媚びない強い女というコンセプトはわかるんだけど、なぜもっと若い女優にやらせないのですか!(★★★☆)
掲示板で教えてもらったのですが、ずっと前に話題にした笹公人氏の歌集『念力家族』がついに発売されたそうです。これはさっそく買わねば……って、聞いたこともない出版社なんですが、ふつうに本屋に並んでるものなんでしょうか。売ってるかどうか不安なので、とりあえずメールで注文してみました。
きのう「論外」と書いたらさっそく掲示板にお叱りの書き込みが。うーんファンの方には申し訳ないのだけれど、私には、あのいかにもアメリカ人が思い描く東洋人女性といった風貌は、何度見てもかわいく見えないんだから仕方がない。
でも、タランティーノの新作任侠映画"Kill Bill"でのヤクザの姐さん役はぴったりだと思いました。
しかしこの映画、千葉真一の役名が"Hattori Hanzo"で、栗山千明が"Go Go Yubari"という舐めたようなネーミングはどうかと思います。いや、予告からしてバカ映画であることは間違いないんですが。
本郷の東大正門前にある喫茶店「ルオー」でセイロン風カレーを食べる。
昭和27年以来50年の歴史を持つカレーの老舗としてあまりにも有名なこの店なのだけれど、あくまでメインは喫茶店なので、カレーのメニューは「セイロン風カレー」ただ一品のみ。具は大切りの柔らかい肉にジャガイモ。カレーは少し辛めだけど落ち着いた味わいで、セイロン風というよりはむしろ欧風カレーの味ですね、これは。この前食べた共栄堂のスマトラカレーみたいな癖はなくて、実に上品で懐かしい、地味なんだけれど何度食べても飽きが来そうにない味です。
店内には時代を感じさせる木の椅子やテーブルが並んでいて、これまた実に落ち着きます。東大のまん前なのに、うるさい学生があんまり入ってこないのもよいです。
カレーにはセミコーヒーと小さなお菓子もついて950円。この雰囲気代もコミと考えれば安いものでしょう。