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更新日: 2004/10/06


2004年 8月中旬

2004年8月13日(金)

自転車で

 午後は保健所の精神保健相談の仕事で2軒の家を訪問。比較的面積の狭い区なので、交通手段は自転車。炎天下を自転車で走り回りました。しかし、春日武彦氏の『家屋と妄想の精神病理』じゃないけれど、世の中にはいろんな家があるもんです。春日氏がいうように、家というのは一種の妄想増幅装置であり、家とはそこに住む人の病理を映し出す鏡であるわけです。また、患者さんが病院に来る(あるいは連れてこられる)場合、すでに「患者」「病人」というレッテルを貼られた状態で訪れるのに対し、家の中においては彼らこそが主人であり、訪問する我々の方が異物なわけです。当然ながら異物である我々としては強い緊張を強いられるのだけれど、病院で患者さんが来るのをじっと待っているだけじゃわからないことがたくさんわかってくる。往診というのは、精神科の醍醐味のひとつだと思いますね。都市部の病院では往診という習慣がほとんどなくなっているのは、実に惜しいことだと思います。

追加人名用漢字最終案は488字 当初案から88字削る

 削られた字の中に「斬」がありますな。時代劇ファンの中には「斬九郎」とかつけたい人もいるだろうに。ダメなのか。
 「禿」も削られてます。「禿」と書いて「かむろ」とか悪くないと思うのだけど。ハゲハゲとかいじめられるかな。
 「腎」「腔」が通って「脊」「腺」が削られた理由もよくわからない。大学の頃、生化学の脊山教授という先生がいてお世話になったものだけれど、名字ではよくても名前じゃダメなのか。

なでしこ

 スポーツにはめっきりうとい。中でもサッカーにはまるで関心がない。どれくらいうといかというと、オリンピックの男子サッカーのニュースを見て、監督がジーコではないことに驚いたくらいだ。よくわからないのだが、なんでもオリンピックはジーコジャパンではなく山本ジャパンなのだという。山本って誰よ。
 しかし、女子サッカーが「なでしこジャパン」という愛称をもらっているのに、「山本ジャパン」はいかにも弱い。野球など、別に長嶋がアテネに行くわけでもないくせにいまだに「長嶋ジャパン」なんぞと呼ばれているのだから、ペレあたりを名誉監督とかいうことにして、名前だけでも「ペレジャパン」とでもしたらどうなのか(何もわからずにいいかげんなことを言ってます)。
 でなければ、「なでしこジャパン」に対抗して何か愛称をつければもっと盛り上がるのではないか。だいたい、なぜ女子サッカーにだけ愛称があって、男子サッカーにはないのか。これは不公平なのではないか。
 そこで、日本男子サッカーチームの愛称を考えてみた。
 まずは、「なでしこ」に対応する日本男児らしい花を考えてみる。
「桜花ジャパン」
 ……なんだか特攻に行って玉砕しそうだ。
 花にこだわるのはやめて、いかにも日本男児らしい名詞を愛称にしてみるのはどうか。
「ますらおジャパン」
 なんだかサッカーというより相撲のようである。
 考えてみれば、「やまとなでしこ」に代表される貞淑さやしとやかさというのは、外国人からみた日本女性のイメージである。そこで、外国人からみた日本男性のイメージを愛称にしてみたらどうか。
「うたまろジャパン」
 おお、日本男児らしい!

2004年8月18日(水)

天井の角が怖い

 天井の角が怖い、と妻はいう。
 寝室で横になって見上げる天井の角。照明の光も届きにくく少し暗くなっている、その角のところに、何かがいるような気がするのだという。
 何かって、何が? と尋ねても、妻は答えない。とにかくそこには何かがいるのだ、とそういうのである。
 そうか? と首をひねりながらも、じっと天井の角を見つめながら横になっていると、そこには確かに何かがいて、こちらをうかがっているような気がしてきた。
 それ以来、どんな部屋に行っても、天井の角の少し暗くなった部分が気になってならない。

精神医学の基本問題

 ずっと以前からの探求本だった内村祐之『精神医学の基本問題』(医学書院)をネット書店で購入。なかなか見つからない本なので5000円くらいは覚悟していたのだけれど、送料込みで1390円だったのは嬉しい。書き込みが多かったからこの値段だったのだろうけれど、別に気にならない程度だったのでラッキー。


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Written by Haruki Kazano