2005-09-01 [Thu]
▼ 「ブラックジャックによろしく」に当サイトの文章が?
今日発売のモーニングより。マンガの中に次のような新聞記事が出てくるのですが。
精神科医の多くはこの病気を「自我の保てなくなる病」と表現する。それは言い換えれば「自分」と「そうでないもの」の区別が曖昧になる病気である。
私達は自分の手が自分の一部であり目の前のテレビが自分でない事を知っている。例えるなら私達の「自分」と「そうでないもの」は見えない膜のようなもので隔てられている。しかしこの病にかかるとその見えない膜に穴が開いてしまうのだ。膜に穴が開き「自分」が外へ漏れ出してしまうと周りにあるすべてのものに自分が感じられる。そしてすべての自分以外のものが暴力的に膜の中に侵入してくるようになるのだ。
テレビから聞こえてくる笑い声が自分を嘲笑っている気がする。エアコンのかすかな作動音がヒソヒソと自分の噂話をしている声に聞こえる。何かを考えようとしても考えはまとまらない内に「自分」の外へ流れ出してしまう。何かを話そうとしても考えが抜き取られてうまくしゃべる事ができない。新聞を見てもそこに自分を見つけてしまう。まだ形になっていない自分の考えがそこにある。考えが盗まれている。
なんかうちのサイトの文章に似てるー。下が私の文章。
普通なら、「自分」と「そうでないもの」の区別というのは、考えるまでもないくらい当たり前のことのはず。それは、生物が生きていく上で、もっとも基本的といっていいくらいの区別である。「自分」と「そうでないもの」の間は、目に見えない膜のようなもので隔てられていて、ごっちゃになるということはありえない。
私たちは、自分の手が自分の一部であり、目の前のコップが自分ではないことを知っている。今思い浮かべている考えは果たして自分の考えだろうか、と疑問を持つこともない。ところが、その見えない膜に穴があいて、「自分」と「そうでないもの」が混じってしまったとしたら。
(中略)
困惑したあなたは、周りを見回してみる。あなたの周りにはいろんなものがあるだろう。コップ。机。ボールペン。パソコン。そしてディスプレイ上で今あなたが読んでいるこの文章。テレビからはバラエティ番組の声が聞こえるし、エアコンからはかすかな空調の音が聞こえているかもしれない。
膜が破れて「自分」が漏れ出してしまったあなたにとっては、周りにあるすべてのものに「自分」が感じられる。そしてまた、すべての自分でないものが、膜の中に暴力的に侵入してきている。
(中略)
あなたは何かを考えようとする。しかし、考えるそばから、いや、考えが形になる前に、それは「自分」の膜の外に流れ出してしまう。誰かが考えを抜き取っているのだ(思考奪取)。何か話そうとしても、話す内容は抜き取られ、途中に長い間を置いてでないとしゃべれない(思考途絶)。
そもそも「自分の」考えというのは何だったろう。あなたは思う。あなたは、コップにも、机にも、そして今読んでいるこの文章にも「自分」を見つける。今、この文章を読んでいるあなたは驚く。なぜこの書き手は、まだ形になっていない自分の考えを知っているのだろう(思考伝播)。この書き手は、自分の考えを盗んだのか。しかしどうやって。あなたは不安になる。
パラフレーズはしてあるものの、太字の表現が似てます。さてどうするかな。
2005-09-02 [Fri]
▼ バッタを洗脳して飛び込み自殺させる寄生虫
バッタの脳に化学的に影響を与え、水に飛び込ませて自殺させる寄生虫がいるのだそうだ。ある種のハリガネムシ(Spinochordodes tellinii) は、陸生のバッタやコオロギの体内で成長し、時期が来ると水生の成体へと変態する。成体になったハリガネムシは宿主の脳に働きかけ、水を探してその中に飛び込む、というふだんなら宿主が絶対にしない行動をさせるのである。水中に入ると、ハリガネムシは宿主の3、4倍の長さになり、宿主(もうこのときには死んでいるか、あるいは死にかけ)の体を出て泳ぎだし、つがいの相手を見つけるのだという。その様子を撮影した動画が、フランスのサイトにある。解説はフランス語。また、中には気持ち悪いと感じる人もいるかもしれないので注意。
これまで、どのようにしてハリガネムシが宿主の行動を操るのかはよくわかっていなかったが、このほどIRD研究チームのDavid Bironらは、ハリガネムシが直接、間接にバッタの中枢神経系に作用するタンパク質を作り出すことによってバッタを洗脳することを発見した。寄生虫がいるバッタの脳からは、寄生されていないバッタにはないタンパク質が見つかったのである。そのうちいくつかは神経伝達物質の活動に関係するもので、そのほか重力走性に関係するタンパク質があったとのこと。
えー、当サイトをお読みの賢明なSF好きの方は、私がこのニュースで何を連想したかもうおわかりでしょう。そう、貴志祐介『天使の囀り』であります。
▼ モーニングの件
とりあえずモーニングのサイトからメールを送ってみました。
2005-09-03 [Sat]
▼ サマータイムマシンブルース
タイトルが似ているのでどうしても『サマー/タイム/トラベラー』と比較してしまうけど、時間SFよりむしろ青春に重点が置かれていた小説とは違い、こちらはクラシックな純粋時間ロジックSF。『時の門』とか『マイナス・ゼロ』みたいなタイプですね。日本映画では今関あきよし監督の『タイム・リープ』以来かな。『タイム・リープ』主演の川岡大次郎がSF研部員の一人として出演しているのはオマージュなんでしょうか。
物語は完全にタイムマシンを利用した時間パズルで、ピースが収まるべきところに収まっていく快感はあるのだけれど、ほとんど予想通りの展開(特にSFファンにとっては)にしかならなくて、驚きがないのが難点。まだひとつ伏線が残ってるなあ、と思って観ているとしっかりそれを回収してくれるし。そうした展開上の驚きのなさを『タイム・リープ』では恋愛要素とサスペンスで乗り切っていたのだけれど、この映画では小劇場演劇特有のオーバーアクションで押し切るのでちょっと疲れる。
SFとして新しいことは何もやってないし、SF慣れしていないとおぼしきお客さんが、映画館を出るとき「ついていくのがたいへんだった」とかこぼしてたのもきこえた。でも、パズルとしてはよくできてるし、私はこういう時間パズルが大好きなので高得点をつけちゃう(★★★☆)。
▼ Amazonから届いた本
精神医学関係の画集をいくつか。
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Darger: The Henry Darger Collection at the American Folk Art Museum Henry Darger Brooke Davis Anderson American Folk Art Museum Harry N Abrams 2001-12 売り上げランキング : 74,677 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
The Art of Adolf Wolfli: St. Adolf-Giant-Creation Elka Spoerri Adolf Wolfli Daniel Baumann Princeton Univ Pr 2003-01 売り上げランキング : 181,233 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
下の本はAmazon.comに注文中。著者はリチャード・ダッドの本やベドラム精神病院の本も書いている人なので精神医学関係の記述や図像に期待できそう。
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2005-09-06 [Tue]
2005-09-07 [Wed]
▼ さてどうするかな
9月1日のコメント欄では、記事の末尾で「さてどうするかな」と書いたことに対する反応が大きかったみたいだけど、これは正直予想外でした。
以前から私の日記を読んでいるような人であれば、ウェブ上の私というキャラクターはそういう皮肉っぽいコメントをする人だという予想がつくだろうと思うのですが、いきなり当該記事だけを読んだ人にはそれがわからない。「いくらふんだくってやろうか」と舌なめずりしているように受け止める人も出てきてしまう。
かつてのウェブ日記スタイルだと、前後の日の文章も自動的に目に飛び込んでくるわけで、だいたいどういうことを書く人かわかるのだけど、ブログ形式だと、その日の文章だけが前後無関係に読まれてしまう。
書き手の背景、たとえば、私の場合、
・精神科医で
・SFファンで書評家で
・97年からウェブ日記を書いていて
・ときどき各種雑誌に雑文を書いている
というような属性とは切り離された形で、あるテキストだけを独立して読まれるケースが増えているわけです。
こうしたトラブルを避けるためには、著者の背景に依存しないようテキストの独立性を高めるか、同じ画面内に簡単なプロフィールを用意しておくべきなのかもしれません。私としては今でも心はウェブ日記のつもりだったのだけど、こうなってくると、ウェブ日記時代とはスタイルを変えなきゃいけないのかも。
2005-09-08 [Thu]
▼ タサダイ族
過去日記のアクセスログを見ていたら、今日の20時台からアクセスがいきなり爆発的に増えていてびっくりしたのだけど、これはフジテレビの『奇跡体験!アンビリバボー』でフィリピンのタサダイ族が紹介されたかららしい。
当日記でのタサダイ族関係の記事はこちら。すいませんあんまり詳しくなくて。
2005-09-12 [Mon]
▼ 古本を買う
ネット古書店で以下の本を購入。
・バーベリオン 中村能三訳『絶望の日記』(新潮社)
・J.B.キャベル 寺澤芳隆訳『ジャーゲン』(六興出版社)
バーベリオンは日本じゃまったく無名だが、1889年に生まれて1919年に30歳で死んだイギリスの「日記家」で、1919年に出版された"The Journal of a Disappointed Man"は世界で最も優れた日記のひとつに数えられているとか。初版ではH.G.ウェルズが序文を書いていて、そのせいでウェルズの創作じゃないかとも疑われたらしい。『絶望の日記』は昭和29年に出版された唯一の抄訳で、残念ながらウェルズの序文は訳されていない。この本はネット書店でけっこう見かける。Barbellionblogなんていうブログもあります。
ジェイムズ・ブランチ・キャベル(1879-1958)は全20巻からなる幻想小説『マニュエル年代記』を書いたアメリカの作家。『ジャーゲン』はその代表作で、ベストセラーになったものの風俗紊乱のかどで一時期発禁になったらしい。邦訳は昭和27年刊。ほかには国書刊行会の世界幻想文学大系で『夢想の秘密』が訳されている。荒俣宏の『別世界通信』でこの作家のことを知って以来、いつか読んでみたい、と気になっていたのだ。
2005-09-18 [Sun]
▼ 荒川下り
昼まで病院で仕事したあと、よく晴れていたので遠出をしたくなった。環七を荒川まで走り(階段を押して上がらなければならないところがあったりして、あんまり自転車向きじゃない道路である)、鹿浜橋で土手に出る。そこから一気に河口へ! と思ったのだが、向かい風がものすごくて時速20キロ出すのがやっと。死にそうになりながら河口についたときにはもう4時。これからまた帰らなきゃならないと思うと眩暈がする。
葛西臨海公園まで行こうと思っていたのだが、なんか対岸に渡るのが億劫になって、河口の行き止まりになっていたところで引き返した。
カメラも持ってきていなかったので、写真は携帯で撮ったもの。ちなみに、上の写真に写ってる自転車は私のじゃありません。
▼ The English-to-12-Year-Old-AOLer Translator
日本のギャル文字変換みたいなものか。
"All your base are belong to us."と入力したら、"AL UR BAES R BLONG 2 US111!!!1 OMG WTF LOL"と変換された。読めんよ。調べてみると、OMGは"Oh My God"、WTFは"What The Fuck"、LOLは"Laughing Out Loud"の略らしい。若者が、他者には解読しがたい自分たちだけの言語を発達させるのは日本もアメリカもかわりないよう。
2005-09-19 [Mon]
▼ ロシアの手塗りマウス
伝統工芸とテクノロジーの華麗な融合。
土産物屋に売ってたら、ちょっと買って帰りたくなりそう。
ただ、頻繁に手が触れるところだけに、塗りがすぐに剥がれ落ちそうなところが難点。キーボードくらいにしておいた方が無難かも。
2005-09-21 [Wed]
▼ 銀河ヒッチハイク・ガイド
先週土曜日に、六本木ヒルズで観てきた。都内ではこことあと八王子でしか観られないせいか(上映館少なすぎます)、劇場内は満員。
ストーリーは、この手の原作ものでは珍しく、驚くほどに原作に忠実。冒頭のイルカミュージカルは原作にはないけど、原作の雰囲気をみごとに伝えた名シーンだし、後半はやや原作から離れ、新キャラも出てくるけれど、皮肉の効いたイギリスコメディである原作の雰囲気は損なわれていない。恋の三角関係部分と、愛する人がそばにいればどこに行っても幸せなのさ、みたいなオチはまったくイギリス的じゃないと思いました(ここは原作者が書いた脚本にあとから別の脚本家が付け加えたものだとか)。
さすがにただで終わる映画じゃないとみんなわかってるのか、クレジットで席を立つ人少数。終わったとたんに「原作では……」とかうんちくを傾ける人多数。ここは本当におしゃれタウン六本木ですか。絶対誰か知り合いが見に来ているだろうなあ、と思ったら案の定出くわしたので笑ってしまいましたよ(★★★★)。
▼ ランド・オブ・ザ・デッド
続いて日比谷線で日比谷に移動。ロメロのゾンビ映画を鑑賞すべく、みゆき座(元スカラ座2)に向かう。
劇場の前には宝塚の出待ちの女性たちが群れをなしていて、しかもスカラ座に入ったら入ったで、本日公開(先週土曜の話である)のヨン様映画を見に来たおばさんたちでいっぱい。変な場所に長蛇の列ができていて何かと思ったら、ヨン様の手形があったらしい。手形の写真を撮るためにわざわざ列を作っているのだ!
ゾンビ映画を見に行く私らは、肩身の狭い思いでおばさんたちをすり抜けて奥の小さな劇場へ。おばさんたちがちょっとゾンビに見えたことは秘密だ。
さて映画の方はというと、これぞまさに真打ちというべき正統派ゾンビ映画。ゾンビ自体より、むしろ人間の欲望がメインに描かれてるあたり、まさにロメロ映画。隠喩というにはあまりにもあからさますぎる隠し味の社会派ネタは、今回は社会階層とテロですね。
大量の武器で武装して孤立した都市国家。高い塔に住む支配層と、地上に住む下層階級の人々。そして都市の外から襲いかかる意思疎通不可能な敵……。という設定は、もう誰が考えても今のアメリカのことだろう。
『ゾンビ』で消費社会への皮肉として効果的に使われていたショッピングモールが、今度は階級社会の象徴として使われているのも、時代の変化を感じさせて面白いところ。
ただ、ロメロの映画なんだからこういう感じなんだろうなあ、と事前に予想していた通りすぎて、あまりにも驚きがないのが難点(★★★☆)。
2005-09-22 [Thu]
▼ チャーリーとチョコレート工場
原作は未読なので、どこまでがダールの原作通りで、どこからがバートンのアイディアなのかよくわからないのだけれど、これはいかにもバートンらしい映画。
だいたい、ティム・バートン+ジョニー・デップ+ダニー・エルフマンという『シザーハンズ』『スリーピー・ホロウ』の黄金トリオが集まった映画が面白くならないはずがないのだ。
しかも、監督自身、どうも『シザーハンズ』を意識してこの映画を撮っているようなふしがある。ウィリー・ウォンカの初登場シーンで、テープカットを終えて大きなハサミを持ってポーズを取るデップは、どうみてもシザーハンズではないか。
ウォンカの人物像も、エドワード・シザーハンズによく似ている。ホラー映画の大物俳優演じる父に「作られ」、小さな家の建ち並ぶ街を見下ろす巨大な「城」にたった独りで住む、人付き合いの苦手な孤高の天才芸術家。そっくりだ。
エドワードは結局思いを告げたウィノナ・ライダーに拒絶され、街の人々に追われる羽目になるが、ウォンカもやっぱりプロポーズしたチャーリーにいったんは拒絶される。『シザーハンズ』と違うのはこのあと。拒絶のあと、前作『ビッグ・フィッシュ』と同じ父との和解シーンを経て、物語はハッピーエンドに至るのである。正直、このあたりの展開は唐突であまり出来がいいとは思えないのだけど、たぶん父と子の確執というのはバートン自身が抱えているテーマであり、描かなければならなかったシーンなんだろう。
ラストシーンでは、『シザーハンズ』でも『チョコレート工場』でも人工の雪が降るが、その雪の意味あいが両映画でまったく違っていることに注目。あと、『スリーピー・ホロウ』でリサ・マリーが演じたイカボッドの母と、この映画でヘレナ・ボナム・カーターが演じているチャーリーの母の違いも興味深いところ。
まあ、いろいろと語ってきたけど、要は
バートンも家庭を持って大人になっちまったね。
ということなのだ。ずるいよ、勝手に大人になっちゃって(★★★★)。
▼ 東京バス案内2
たまたまゲーム屋に寄ったら、4年ぶりに続編が出ていたので購入。ただバスを運転するという地味なゲームだけど、まったりとした雰囲気がいい作品です。噛めば噛むほど味が出るスルメのようなゲーム。ずっと続編を待っていたのだけど今頃出るとは。2が出たのはうれしいのだけど、まったり感を増幅していた泉麻人の蘊蓄がなくなってるようなのが残念。そういえば最近見ないな泉麻人。3が出るとしたら、今度は都バス以外の路線も希望。
東京バス案内(ガイド)2 | |
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2005-09-23 [Fri]
▼ 荒川遡上
うまいジェラートアイスが食べられる牧場があると聞いたのである。
しかもその牧場は荒川沿いにあるという。
これは行かねばならぬ。
それも、アイスがうまい季節のうちに。
実は8月にも一度その牧場を目指したことがあるのだが、そのときはパンクに見舞われ、やむなく断念。
今回はその雪辱戦である。
目的地は榎本牧場!
まずは、成増あたりから白子川沿いを走って荒川を目指す。
芝宮橋で新河岸川を渡ると、荒川の土手に出る。
土手上から見た風景。かすかに幸魂大橋が見える。
そこから上流に向かって走ると、しだいに周囲はのどかな田園風景に。風は涼しく、土手には秋の花が咲いていて気持ちがいい。自転車向きの季節になってきた。写真は羽根倉橋と治水橋の間あたり。
治水橋で川を渡って左岸へ(上流に背を向けて左側が左岸)。しばらく走ると牛の放牧が見られる。土手には彼岸花が咲いている。後ろに見えるのは、さいたま市と上尾市の環境センター。最近は、ゴミ処理場のことを婉曲表現で環境センターっていうんですね。
彼岸花は、荒川沿いの土手のあちこちに咲いていた。
開平橋を過ぎると、左岸はどこがサイクリングロードなのだかわかりにくくなる。迷いながらもところどころにある標識を頼りに走っていくと、榎本牧場の看板を発見。ジェラートアイスはもうすぐ。
到着!
牧場には牛や豚、ロバやアヒルなどがいる。連休中だからか牧場内は家族連れやサイクリストで賑わっている。本気装備のロードレーサーたちが多くて、いいかげんな格好でクロスバイクに乗ってきた私は、なんだか肩身が狭い。
ジェラートアイスゲット!
フレーバーはいろいろあるのだけれど、さすが牧場のアイスだけあって、ミルク味が激うま。10個押すとアイスひとつもらえるスタンプカードをもらったので、あと10回来なければ。
豚!
しばらく休憩したけれど、まだ時間に余裕がありそうなので、もう少し先まで行ってみることにした。樋詰橋という冠水橋で再び右岸に渡り、ホンダエアポートの脇を通って北上すると、2キロに渡って桜のアーチが続いている。吉見町のさくら堤公園である。桜の季節には桜のピンクと菜の花の黄色のコントラストが美しいらしいが、今は咲いているのは彼岸花だけ。
サイクリングロード自体は、熊谷まで続いているが、私にはとうていそこまで行く脚力はないので、距離計が50キロを指したところで引き返すことにする。これで往復100キロを走ったことになる……と思ったのだが、行きに道に迷うなどロスがあったせいか、総走行距離は95.55キロでした。まあいいか。涼しくて風がなかったせいか、思ったほど疲れなかった。ただ、走っているうちはいいのだけれど、止まると一気に寒くなるので、これからの季節は長袖の服も用意しておいた方がいいかもしれない。
次は入間川沿いか芝川沿いに行ってみるかな。ちょっと遠いけど多摩川に行ってみるのもよさそう。
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2005-09-25 [Sun]
▼ G.O.R.A.
話題の大作SF映画『G.O.R.A.』のDVDを入手したので見てみた。
そんな映画知らんぞ、どこで話題なんだ、といわれそうだが、トルコでは大いに話題である。2004年公開のトルコ映画で、なんでもトルコでは初の本格SFコメディ映画だそうである(IMDBのページ)。もっとも、Turkish Star TrekとかTurkish E.T.とかいう作品もあるので、これまでSF映画がまったくないというわけではなさそうだが、ここまで本格的にCGや特殊効果を多用した映画は初めてのよう。脚本・主演はトルコでは有名なコメディアンのジェム・ユルマズ。ユルマズは、主人公アリフと敵役ロガルの二役を演じている。
たぶん日本ではまず公開されないので、ちょっと詳しく紹介しておこう。
主人公は、観光客相手にトルコ絨毯を売ったりインチキツアーガイドをしたり(日本人観光客も出てくる)、ニセUFO写真を作って売ったりしているアリフ。とてもSF映画のヒーローには見えない風貌である。こんな顔をしているが1973年生まれだ。
あるとき、アリフは絨毯を買いに来たチャールズ皇太子似の客の相手をしている途中、いきなり宇宙船の中にアブダクションされてしまう。
ライトセーバーみたいなものでちょっと抵抗してはみるが(「懐中電灯で何するつもりだ?」というオチ)、結局アリフは惑星G.O.R.A.に連れて行かれてしまう。
なお、下の字幕はG.O.R.A.語。このDVDには、英語、ドイツ語、オランダ語、トルコ語のほか、G.O.R.A.語字幕なるものまでついているのである。
捕虜にされたのはアメリカ人20人(うち黒人5人)、日本人5人、コロンビア人1人(麻薬を密輸しようとしていた)、オランダ人1人、インド人3人など世界各国の人々。アブダクションを指揮したのは司令官のロガル。
かつてロガルの祖父が友好目的で地球に降り立ったとき、馬泥棒と間違われてひどい目にあったことから、ロガルは地球人を深く憎んでいるのだった。
惑星G.O.R.A.の収容所でアリフは、得意の口先を生かして仲間をつくる。8年前にトルコから連れてこられたボブ・マーリー・ファルーク(ボブ・マーリーに心酔していて、実はかつてトルコ初のSF映画の脚本を書いた男という設定だが、その設定はまったく生かされることはない)と、ロガルの逆鱗に触れて収容所送りにされたロボットの216だ。
一方、ロガルは権力を握るため王女セクとの結婚を画策している。しかし、王女はロガルが嫌いで、むしろ216と仲がいい。
ロガルは、王様に結婚を許可してもらうため、惑星G.O.R.A.に巨大な火の玉を落として自分の活躍で危機を救う、というヤラセ作戦に出る。どこから火の玉を持ってきたのかは知らん。
こういうときには聖なる石を使えばいい、という言い伝えが王家にはあったので、王様は聖なる石を持ち出すが、マニュアルが行方不明で使い方がわからない。マニュアルはロガルが焼き捨てていたのだった。ロガルは颯爽と現れて自分で火の玉を打ち落とそうとするのだけれどこれも不発。
それを見ていたアリフは「これって見たことあるよ。ブルース・ウィリスの『フィフス・エレメント』じゃん」。で、アリフは火と水と土と風の聖なる石を並べ、その中央で王女様とキスをする。すると、火の玉は粉砕されてばんざーいばんざーい。理由は『フィフス・エレメント』で熟知すべし。王女様もアリフに惚れる。えー、こんな展開でいいの?
収まらないロガーは王様を盗撮写真で脅迫。アリフを再び収容所に入れてしまう。一方、王女様は母親から驚愕の事実を知らされる。「実はあなたのお父さんは王様じゃなくて地球人なのよ」 父親は昔連れてこられた捕虜で、今もG.O.R.A.のどこかに住んでいるらしい。
そこでアリフと仲間たちは収容所を脱出、王女様と一緒に本当の父親を捜しに旅立つ。途中、王女様といい雰囲気になったりするのだが、ロガルたちに襲われ、王女は連れ戻されてしまう。
王女様はわりと露出度が高い。
一方、王女とはぐれたアリフたちがたどり着いたのは、砂漠に住むオビワンっぽい変人ガラヴェルの家。彼は王女の父親の友人で、アリフのことを「選ばれし者」だという(理由は「携帯電話を持ってたから」とのこと)。王女の父親はすでに死んだ、とのことで父親探しはあっさり終了。
アリフはガラヴェルの指示に従って機械に寝そべりカンフーの技術をダウンロードして習得。ちなみにコンピュータはコモドール64で、記録メディアはカセットテープだ。
そうするとこうなる。ベタなギャグである。
いきなりカンフーの達人になったアリフはロガルと王女の結婚式に乗り込み、ロガルを懲らしめ、王女様とキスをして、ふたりで地球に戻ってめでたしめでたし。
ということで、おバカでツッコミ所満載のB級SFコメディである。トルコ初のSFX映画だというのに、気合いを入れずパロディに徹しているあたりの力の抜き加減がすばらしい。何も考えずに滑り気味なギャグを楽しめばいい映画なのだが、ひとつ印象に残る奇妙なシーンがある。ロガルを倒し、王女との結婚を許してもらったあと、アリフはいきなりカメラに向かい「ハリウッドよ」と呼びかけるのである。
「何十年もの間、君たちはエイリアンの間違った姿を我々に見せてきた。だが忘れてはいけない。人間は人間なんだ。たとえそれがエイリアンでも」
ありきたりの台詞のようにも思えるが、トルコがイスラム圏であること、エイリアンという言葉の本来の意味を考えると、なにやら重いものにも思えてくる。
そういえば、この映画の中では、悪役にしても絨毯を投げつけられるだけで、誰一人として死なないのだ。
2005-09-26 [Mon]
▼ Five Men and a Limo
一台のリムジンに乗り込む、どこかで聞いたような深みのある美声の男たち。それもそのはず、彼らはハリウッド映画の予告編でおなじみの5人の声優たちなのだ!
まず、最初に出てくるドン・ラフォンテーンは4000以上の映画の予告編に携わった「予告編の帝王」。『バットマン』『ターミネーター2』『ゴッドファーザー』などが代表作。
2番目のジョン・リーダーは『ノッティングヒルの恋人』『フレンチ・キス』『L.A.ストーリー』などラブロマンスが得意。
3番目に出てくるニック・テイトは、『ジュラシック・パーク』『インデペンデンス・デイ』『ディープ・インパクト』など。スペース1999でアラン・カーター役だったお方でもある。お懐かしや。
4番目のマーク・エリオットは描かれている通りディズニーアニメの人。
最後のアル・チョークは『最終絶叫計画』『マダガスカル』などが代表作。
映画館でいつも聞いていたのはこの人たちの声だったのか。
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2005-09-27 [Tue]
▼ トルコのスター・ウォーズ
今日見た映画。『G.O.R.A.』と一緒に購入した1982年のトルコSF映画。原題は"Dünyayi kurtaran adam"。英題"The Man Who Saves the World"。またの名を"Turkish Star Wars"。
見た、とはいうものの、ほとんどの場面は4倍速で飛ばして鑑賞。字幕もなく台詞はトルコ語なので聴いていてもまったく意味がわからないのだ。
まず映画が始まったとたん、いきなり出てくるのがこういうシーン。いきなり流用ですか! スター・ウォーズからパクってきたシーンを背景にトルコ語のナレーションが流れるのだけど、よくわからない。
これが主人公のパイロット。なんか宇宙で戦争やってるらしい。
で、これが主人公たちが戦っている敵のボス。とげとげだ。
主人公ふたりの乗った宇宙船は墜落、いかにもトルコっぽい奇岩の多い土地に不時着する。
名前がわからないので、このふたりはジョーとボブということにしておく。
ショッカーっぽい肋骨模様の服を着た敵が襲ってきたので、殴り倒して馬を奪う。BGMはレイダースのテーマ。
いったんは敵につかまるものの、傷を負いながらも敵を撃退。捕虜になっていた人々を助け、カタコンベに逃げ込む。
ジョーはそこで傷の手当てをしてくれたルーシーといい仲になる。なんか場末の飲み屋のママみたいに厚化粧のヒロインである。
しかし、敵ボスがどうにかしたら、カタコンベで眠っていたミイラが襲ってきて、ジョー、ボブとルーシー以外ほとんど全員死んじゃう。
強くならなければ! とジョーとボブはなんか奇天烈な修行をしますよ。石を殴ったり、でかい石を蹴ったり、石を足にくくりつけて走ったり。まわりは石しかないから修行は全部石がらみだ。BGMはまたレイダースのテーマ。
そして、金色の人が守っているしょぼい聖剣を手に入れる。
あと、トリビアの金の脳みたいな宝物を手に入れる。
しかし、ボブがいきなり聖剣を奪いジョーに襲いかかった! ボブは敵ボスに操られていたのだ! ジョーは泣く泣くボブを倒す。
哀しみにくれるジョーは金の脳と聖剣を炎の中に入れて融かし……
その中に両手を入れた!
すると……
ジョーは黄金の手を手に入れた!
敵が襲ってきたって
黄金の手で蹴散らすぜ。
ボスだってこの通り。BGMはやっぱりレイダースのテーマだ。
ジョーはルーシーに別れを告げ……。
宇宙へと還っていくのだった……って、これはミレニアム・ファルコンではないか。
とまあ、ハリウッド映画のフィルムや音楽まで勝手に使った超低予算映画なのだった。ここから23年でCGを使いまくった『G.O.R.A.』にたどり着いたかと思うと、なんとも感慨深いものがあります。
2005-09-28 [Wed]
▼ プライマー
えー、わからん。
いちおう、お話としては、1時間中に入っていれば1時間過去に戻れるという「箱」を完成させた科学者二人が、1日を行ったり来たりするという、『サマータイムマシンブルース』みたいな話なのだけど、低予算映画だけに肝心のシーンは描かれないし、キャラクターの顔と名前がなかなか一致しないし、途中から話がこんがらがって、よくわからなくなってくるのだ。そうなるともう、今何が起こっていて、登場人物が何のために行動しているかすらわからない。
これは映画館で観るべき映画じゃないですね。メモを取りながらDVDで何度も見直して解読すべき映画。よくわからなかったので★はなし(評価不能)。
2005-09-30 [Fri]
▼ リファ
いきなり、「マウンテンバイク ヤクザ」でのリファが急増していて何かと思ったら、『トリビアの泉』でネタになったのですね。
あと自転車では、SURLY 社のカラテモンキーも相当変な名前。なんだこの名前は。こんなイメージか。
ちなみに、最近、私はこのメーカーのクロスチェックが気になってます。4月にシラスを買ったばかりだというのに物欲が。
Before...
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