2007-05-24 [Thu]
▼ ダース・ベイダーの病名
ダース・ベイダー/アナキン・スカイウォーカーは明らかに境界性人格障害と診断できる、という発表が、サンディエゴで開かれたアメリカ精神医学会(APA)の第160回年次集会で行われたのだそうだ。
発表したのは、ローラン・シュミット医学博士ら、フランスのトゥールーズ大学病院精神科の医師たち。
映画の脚本を熟読したシュミット博士らは、ダース・ベイダーの症状として次のような点を指摘している。怒りと衝動性の制御の困難、一過性のストレス関連性の妄想様観念、「現実に、または想像の中で見捨てられることを避けようとするなりふりかまわない努力」(どんなことをしても妻を救おうとするとき)、そして(主にジェダイ・マスターとの間の)「不安定で激しい対人関係様式」。これらは、いずれもDSM-IVの境界性人格障害の診断基準に含まれている。
また、シュミット博士らは、アナキンが名前を変え、「ダース・ベイダー」になったことが、アイデンティティ障害の危険信号だと指摘しているとか。
なんというか、あまりにも意外性がなさすぎておもしろくないですね。
2007-05-26 [Sat]
▼ リーピング
ヒラリー・スワンク主演の宗教ホラー映画。
タイトルは聖書で重要な意味を持つ言葉「刈り入れ」を意味し、題材は出エジプト記の10の災い、舞台はアメリカ南部の田舎町、と日本人に向かない要素がこれでもかとばかりに揃っている。これではもう「イナゴ少女、現る」(日本でのキャッチコピー)とでも宣伝しておくほかないだろう。
主人公は、元宣教師だがある事件をきっかけに信仰を捨て奇跡現象の科学的解明に打ち込むようになった科学者。あるとき南部の田舎町ヘイヴンで、川の水が血の色に染まるなどの奇妙な現象が連続。信仰の厚い町の人々は、町外れのあばら屋に住む少女が悪魔主義者で、すべての災厄の元凶だと信じているという。主人公は現象の謎を解くためにヘイヴンに向かうのだが……。
ファンダメンタリストにサタニストと、宗教大国アメリカの一端がかいまみられる映画(「悪魔崇拝カルトによる幼児虐待」はアメリカにはびこる都市伝説のひとつである)。さらに、聖書の出来事については特に説明なく進んでいくので、10の災いくらいすらすら暗唱できるようでないとこの映画を十分に楽しむのは難しい。だいたいタイトルの含意からして非キリスト教徒にはよくわからない。ちょっと調べてみたけど、マタイの福音書の「毒麦」のたとえに由来するのかな? このたとえでは、「刈り入れ」とは世界の終わりを意味し、刈り入れる人は「天使」。この世の終わりにはよい麦(=よい人)と敵(=悪魔)が蒔いた毒麦(=悪い人)が天使によって選別されると言っているのだ。なるほど、そうだとすれば映画の内容と符合している。
デバンカーとして登場した主人公が、すぐに降参して奇跡を信じるようになってしまうのは、お約束だからしょうがないとはいえ、なんとも情けないかぎり(懐疑主義を貫き通したらホラーにならないけど)。結末のどんでん返しはいくらなんでも、それまでの描写からするとアンフェアすぎるように思われる。
映画としてはあんまり評価できないけど、アメリカという異文化を知るためにはいい作品かも(★★☆)。
Before...
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