2006-07-12 [Wed]
▼ 更新があいてしまいました。まずはリハビリがてら、更新停止中にいろいろ観た映画の感想から。
▼ ポセイドン
オリジナルの豪華な雰囲気を期待しなければそこそこ楽しめるパニック映画。尺が短すぎるのでキャラクター描写も浅いし、ストーリーにもまったく深みも余韻もあったものではないけれど(★★☆)。
ストーリーには、納得いかない点多すぎ。
(以下ネタバレ) ・冬の海という設定なのに、まったく水の冷たさが表現されてないのが納得いかない。
・足を挟まれてた男が、その後ぴんぴんして動き回ってるのが納得いかない。
・パーティドレスで水の中泳いでたりするのに、誰ひとりとしてめくれ上がったり乳が見えたりしないのが納得いかない。
・コックの男を蹴落したゲイのじいさんが死なないのが納得いかない。「蹴落す前にコックの名前を聞いている」「ラテン系の女はコックの恋人」という伏線から考えれば、じいさんはラテン系の女を助けて死ぬという展開が当然予想されるところ。
▼ オーメン
素直なリメイク。全然新味が感じられないのと、子供があまり邪悪に見えないのが難点。911テロやスマトラの地震など最近の事件を黙示録の予言にこじつけていたのがちょっと笑った。しかしダミアンは2001年6月6日生まれという設定なのに、その前のシーンで911テロや津波に言及するのは矛盾なのでは?(★★☆)
▼ 嫌われ松子の一生
明るい「ダンサー・イン・ザ・ダーク」。悲惨な話をミュージカル仕立てにしたところはそっくりだけど、トリアーの悪意は「松子」にはなくて、その場しのぎのダメダメ人生をポップな映像でむしろ肯定的に描いているのが素晴らしい。普通なら絶対共感なんてできそうにない人物を共感的に描くというアプローチには共感できる(たとえば騒音おばさんやゴミ屋敷の主に共感することの難しさを考えれば、この映画がどれほど難しいことをやってのけているかがわかる)。ただし、松子を「神様」扱いするのはやりすぎだと思うので減点1(★★★★)。
▼ サイレントヒル
『ジェヴォーダンの獣』のクリフトフ・ガンズ監督作品。ちょっと長すぎてだれる部分もあるけれど、ゲームをきちんとリスペクトしていて高評価。なんてったってロード画面まである(笑)。ブラックアウトした画面に"NOW LOADING"と出たらどうしようかと思ったよ。トイレにいた死体がくわえていたアイテムを取って、そこに書かれていた場所に向かうなどという理不尽な展開も、ゲームだと思えば許せる。パンフレットによれば、クライマックスシーンは大友克洋を意識したとか。なるほど。ホラーとしては理に落ちすぎていて怖くない(★★★☆)。
▼ M:i:3
テレビドラマ出身のJJエイブラムズ監督らしく、チームワークを重視したテレビ版「スパイ大作戦」の雰囲気に近い仕上がり。映画版3作のうちではいちばんいい方かなあ。でもどっちにしろしばらくすれば忘れてしまうような映画ではあるけれど。謎の「ラビットフット」が、ほんとにマクガフィンだったのには笑った。どうでもいいが、本編にも"MISSION IMPOSSIBLE 3"と出るのに、邦題はなぜ妙な略語なのか(★★★)。
▼ ウルトラヴァイオレット
『リベリオン』はまぐれだったのか。君には失望したよ(★)。
2006-07-13 [Thu]
▼ 世界の薬剤広告
スペインの医学雑誌に掲載された、60年代から70年代にかけての薬剤広告図像集。鮮やかな色遣いが目に眩しい。さすがラテンの国。
一方、アメリカの古い薬剤広告は、どうも暗いイメージが多い。
_ たれ [オカレモン?]
2006-07-15 [Sat]
▼ 躁の字
精神科薬広告図像集が、boingboingで紹介されたおかげで、このところ海外から来る人が多い。中でも面白かったのが、この反応。
「躁」とでかでかと書かれたリーマスの広告に対して、ある人が「単なる図案なのか本当の漢字なのかよくわからないよ。妻もわからないって」と書くと、「興奮した男がトップレスの女に迫っているように見えるよ」とレスがつく。そこにさらに「本当だ、そう見える!」というレスがついているのだけれど……うーん、「足」が男で、右側が女ということなのかな。「品」は顔と乳房か。これは日本人にはなかなかできない発想ですね。
_ マ犬 [ポセイドン-パーティードレスの件 私には乳首見えましたよ。それともあれは願望のつくり出した幻だったのだろうか?]
_ さいと [乳首が見たいならAV見ればいいじゃんよ? ドレスってのは広がらないように裁縫されてたりするから めくれない事だってあ..]