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2005-07-22 [Fri]

臨床心理士及び医療心理師法案要綱骨子に対する(社)日本精神神経科診療所協会の見解(pdf) Gg[ubN}[N

 via Anno Job Log

 ものすごい勢いで臨床心理士を批判しまくってます。なにがそこまでお前を駆り立てるのか、と問いたくなるほどの勢い。

 でも、ここまでくるとほとんど自らの首を絞めてるも同然のような気も。精神科医だって人間の心理についての教育は受けてない(少なくとも義務ではない)わけだし、精神科医がやれば保険点数がとれる「通院精神療法」や「標準型精神分析療法」の科学的有効性について問い返されたら、いったいどう答えるつもりなんだろう。

Tags: 医療

キリストが殺されて、クリスマスは生まれた。 Gg[ubN}[N

 昨年のクリスマスシーズンに日本で発売されたDVD『パッション』。恵比寿駅に張り出されていたこの映画のポスターを紹介していたサイトが、今になって超人気サイトboing boingに捕捉され、これがあちこちのブログで話題になるという事態になっております。

 このポスター、十字架を背負うキリストと、日本の浮かれたクリスマス風景を対比したもので、まあインパクトはあるものの日本人にとっては何のことはないポスターなのだけれど、キリスト教文化圏の人間にとっては、これが"crazy"で"bizzare"らしいのですね。  

 たとえば、boing boingでのコメントからいくつか抜き出してみる(訳は超適当)。

ポスターには日本語で『キリストが殺されて、クリスマスは生まれた』と書いてあるようだ。日曜学校で教えられたこととはちょっと違うようだね

この広告がバカバカしく見えるとしたら、それは日本人を知らないからだよ。この広告は日本でのクリスマスの意味と、本来の意味とを対比させたものなんだ。コピーを適当に訳すと『キリストの死が、クリスマスを生んだ。さあ、知られざる真実を学ぼう』になる。

キリストの物語は、日本ではまったく知られていない。宗教的人物の暴力的で悲劇的な死と、フライドチキンとかわいい飾りつけとラブホテルでのセックスを結びつける国で、ほかにどうやってDVDを売れと? まあ、ありがちなクリスマス映画だと思って誰かが『パッション』を借りていくことを想像してみてくれよ。

クリスマスはキリストが生まれた日だろ? で、復活したのがイースター。ポスターのコピーライターは、クリスマスはキリストが死んだ日を祝ってると思ってるように見えるんだが(もちろん歴史上のキリストの誕生日はクリスマスじゃないことは知ってるよ)。 

妹が日本の製薬会社で働いてるんだけど、日本人はクリスマスをケンタッキーフライドチキンを食べて祝うんだそうだよ。カーネル・サンダースとサンタクロースが似てるから、彼らはサンタがフライドチキンを持って煙突を降りてくると思ってるんだ。ああ、君たち白人だって同じだけどね。

日本人がクリスマスにKFCに行くのは、カーネル・サンダースがサンタに似ているからじゃないよ。1970年、KFCが初めて日本に上陸したとき、アメリカ人はみんなクリスマスにはケンタッキーを食べるという宣伝を打ったので、クリスマス休暇というアイディア自体が目新しかった日本ではそれが伝統になったのさ。

   日本人はクリスマスにケンタッキーを食べるという話はウケたのか、ほかのサイトでもたびたび引用されている。

 

 次に、他のサイトの感想から。

 

Lacivious Polyphony

この狂気を私に伝えてくれたboing boingに感謝を。この奇妙な日本の広告の左側を理解するのは少々難しい。仕事の手を止めて30分間この写真を見つめていたが、これが何を意味しているのかまったく理解できなかった。

Deliriumsrealm.com Blog

明らかに、広告会社の誰一人としてクリスチャンではないね。コピーを訳すと『キリストの死が、クリスマスを生んだ。さあ、知られざる真実を学ぼう』となるそうだ。実に奇妙だ」

To Japan and back again

一般に日本人は、100万人に1人のクリスチャンででもなければ、イースターのことなどまったく聞いたこともない。それから、日本のクリスマス・ケーキは、イギリスのものとは違っている(アメリカのことはよく知らないが)。家庭のクリスマスケーキといえば濃厚なフルーツケーキで、食べる前に1、2年は熟成させるものだけど、日本のクリスマスケーキはまったく逆で、柔らかいスポンジでできてて、クリームとイチゴできれいに飾られてるんだ。1、2日でダメになるので早く食べなければいけない。クリスマスケーキの寿命は短いので、29歳くらいを超えた未婚女性は“クリスマスケーキ”と呼ばれている。なぜなら、彼女らは賞味期限を過ぎているから。

 1、2年って本当ですか。1,2ヶ月前から作り始めるという話はよく聞くんだけど。

.::a hazel war::.

我々は、日本人がまったく手がかりすらつかんでないものを発見した。『キリスト教』だ。教会は真剣に都市エリアでの宣教を考えた方がいいと思う。私は別に東洋の宗教に詳しい神学者ではないが、中国人が真剣に祖先を敬い、死んだ先祖に祈ることを知っている。中国の新年が2月(たぶん9日)だということも知っている。日本人はイースターがキリストの誕生を祝う日ではないと知るべきだ!!!!! そして日本化されたキリストは……哀れでありほとんど滑稽だ。

i=bored

明らかに日本人はキリスト教をまったく理解してないね。おもしろい!

 

 長々といろんな人のコメント引用してしまったのだけど、愉快なのは、明らかにほとんどの人は日本のクリスマス事情というものをわかってないということ。まあ日本人がキリスト教を理解してないのは確かにそのとおりなんだけど。

 そのへんに誤解があるから、「キリストが殺されて、クリスマスが生まれた。日本が知らなかった真実が、そこにある」というコピーも変に誤解されてしまうのですね。クリスマスはキリストが死んだ日である、とまでは、いくら日本人でもさすがに思ってないでしょう。このコピーはつまり、「キリストが殺されたことをきっかけに、キリスト教は世界宗教になり、そしてクリスマスが祝われるようになったんだよ」てな意味でしょう。日本人が唯一知っているキリスト教の行事であるクリスマスと、キリストの生涯を描いた映画の内容を結びつけた印象的なコピーなわけだけど、彼らはなまじキリストの生涯なんてものは「知られざる真実」じゃなくて常識だと思い込んでいるから、「え、知られざる真実? どういうこと? キリストが殺されたのがクリスマス?」ということになってしまう。

 

 あと、「クリスチャンは誰もチェックしなかったのかよ!」みたいな感想も見かけたのだけれど、たとえば日本のキリスト教雑誌いのちのことばでは、このポスターを「デザイナーもコピーライターもクリスチャンではない。彼らは「これは決してパロディではなく、現代のクリスマスが本来の意味を失っていることを問題提起したい」と語って、このポスターを作ったという。(中略)クリスチャンよりも、この映画の本質を観ている姿には驚かされる」と、好意的にとらえているのですね。このへんも文化の差異というか。

Tags: web
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