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7月31日(月)

 さてようやく、アイルランドから帰国しました。
 アラン島の断崖で死にかけたり、乗り心地最悪の馬車に乗ったり、ニューグレンジの古墳にもぐったり、立錐の余地もないパブでギネスを飲んだり、マシスンの『渦まく谺』の映画を観たり(かなり面白いよ、これは)、飛行機に乗り遅れかけたりと、いろいろあったのだけど、まあ無事でよかったことである。
 とはいっても、帰ってきたのは私たちだけで、飛行機が遅れたおかげで荷物はまだ、乗り継ぎ地のオランダに取り残されたままなんだけど。
 今日はもう疲れたので、旅日記はそのうち。

 ニュース・ステーションを見ていたら、こないだ初当選した精神科医の水島広子衆議院議員の初質問の様子が放映されていた。夫婦別姓についての質問だったのだけど、まあその内容はどうでもよろしい。私が笑ったのは、その後マスコミから感想を求められた水島議員が「(森総理の返答は)的外れ応答というか、誠意が感じられない」と答えたこと。
 ニュースはそのままなんのコメントもなく進んだのだけど、「的外れ応答」ってのは実は精神医学の専門用語で、主に分裂病やヒステリーの患者にみられる症状なのですね。水島議員、森総理を患者扱いかい。さすがは精神科医である。
7月30日()

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7月21日(金)

 きのうの日記を、毎日新聞の記事に即してちょっと修正。

 ディーン・クーンツ『デモン・シード[完全版]』(創元SF文庫)読了。ひとことでいえば、映画オタクでストーカーな人工知能の一人称で語られるサイコサスペンス。主人公の人工知能は全自動防犯システムを逆用して女性を監禁。人工知能の目的は、彼女に自分の子どもを産んでもらい、自分の肉体を手に入れること。当然、読んでいる方としては、機械と人間でどうやって子どもを作るんだ、と思うのだが、そのへんは全然説明がありません。まずは女性の卵子を取り出し、自分の情報をDNAに書き込んだ精子と受精させ、また胎内に戻して成長させる(1ヶ月程度で急速に成長するらしい)、というんだが……その精子はどうやって作ったんだよ。それに、どうやって自分の意識をその肉体に移すんだ。そのへんの説明も少しはしてくれないとなあ。
 確かに語り口は異様でクーンツとしては異色作といえるけど、サイコサスペンスとしての展開はありきたりだし、結末も意外にあっけなくて盛り上がりに欠ける。もっと飛ばしてくれるかと思ったのに。まあ、このくらいがクーンツの限界か。

 X-FILESのスカリーの新パートナーにロバート・パトリック。『ターミネーター2』のT-1000のひとですね。うーむ、モルダーあってのX-FILESだったのに。というより、まだやってたのか、X-FILES。
 海外サイトの記事を読んでみると、新パートナー候補として『死霊のはらわた』のブルース・キャンベルの名前もあがっていたというのが笑えます。ブルース・キャンベルのX-FILES。なんだか暑苦しそうだ。チェーンソーで宇宙人を皆殺しにしそう。

 ちょびっと宣伝。キャラアニ.COMというサイトで『多重人格探偵サイコ』のDVD(ゴールデンウィークにWOWOWでやってたやつね)の予約を受けているのですが、私がそのレビューを書いてます。なんか恥ずかしいこと書いてあるのは、DVDの宣伝だからです。あと、7月25日売りのSFマガジンに、『スラン』と『イカロスの誕生日』についてのエッセイが載ります(こないだ『スラン』を探してたのはこの原稿のためなのだ)。よかったら読んでね。

 では明日から、幻想文学の故郷にして、分裂病の発症率が他の地域より高いといわれる国、アイルランドへ行ってきます。果たして私はジャガイモばかりの食事に耐えられるのか。本場のギネスはうまいのか。妖精には会えるのか。日記再開は7月31日の予定。
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