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6月20日(火)

 日記のカウンタが300000になりました。おめでとう、自分。
 とはいっても、以前借りていたカウンタが壊れてしまい、私の記憶で297000からやり直したのであんまり正確じゃないのだけど。まあ、カウンタ自体それほど正確なものではなし、このくらいのいいかげんさでちょうどいい気もする。最近は忙しいし疲れてるので記念企画とかそういう気のきいたものはなし。

 どうもこのところ医療事故のニュースが多いなあ。もちろん本当に事故が増えているのかもしれないし、気を引き締めなきゃいけないのは当然なのだけど、こんなこともあったことだし、マスコミの側に何らかの意図がある可能性も考えとかないと。警察不祥事の次に槍玉に挙げられるのは医療?

 「乱歩、彬光、荘司、そして松尾詩朗」とまで言われちゃ買わないわけにもいかない松尾詩朗の『彼は残業だったので』(カッパノベルス)と、「恐怖!戦慄!理屈では割り切れぬ人間世界の恐ろしい事件の数々。時代小説の粋がここに!」という相も変わらぬ帯にもそろそろ飽きてきた『怪奇・伝奇時代小説選集(9)』(春陽文庫)を買う。この選集、いったいいつまで続くんだろう。さりげなく全百巻とかだったらイヤだなあ。
6月19日(月)

 アルトーネというSF専門のネット古本屋がありまして、「SFなマガジン」という、なんだか「原始のマン」みたいなタイトルの古本情報のメールマガジンを出している。このメールマガジンに登録してしばらくたつのだが、ここの値付けがわりと謎である。
 最新のメールでは、ハヤカワ文庫SFが売りに出されているのだけど、『エデンの授粉者』が600円というのはまあ理解できるが、なぜ『大宇宙の魔女』が800円もするんだろう。それだけならともかく、『お祖母ちゃんと宇宙海賊』が600円で、『飛翔せよ、閃光の虚空へ!』も同じ600円ってのはどう考えても理解できない。いったい、どういう値段のつけ方をしているのだろう。
 キャサリン・アサロの古本を600円(+送料)も出して買う人がいるんだろうか。まあ、適価だと思える本も多いんだけどね。

 竹原和彦『アトピービジネス』(文春新書)購入。
6月18日()

 『乱歩の選んだベスト・ホラー』から始まった怪奇幻想強化週間その2として、エリザベス・ボウエン他『猫は跳ぶ イギリス怪奇傑作集』(福武文庫)を読む。おそらく今では入手困難本なので、収録作品リストを書いておく。
「革の漏斗」コナン・ドイル
「故エルヴィシャム氏の物語」H・G・ウエルズ
「ある古衣の物語」ヘンリー・ジェイムズ
 「猫は跳ぶ」エリザベス・ボウエン
 「二人の魔女の宿」ジョゼフ・コンラッド
「マダム・クロウルの幽霊」J・S・レ・ファニュ
 「蝿」アントニー・ベルコー
「不吉な渡し舟」ジョン・ゴルト
「月に撃たれて」バーナード・ケイペス
 「革の漏斗」はサイコメトリーもの、「故エルヴィシャム氏の物語」は人格転移もの、とそれぞれいかにもドイルとウエルズらしいネタの作品。表題作「猫は跳ぶ」は有名な作品だけど、ちょっとお上品すぎて怪奇小説としては今一つ。こんなタイトルつけられたら、誰だって猫が跳ぶ話だと思うじゃないですか。まさか、猫が全然出てこないとは思わなかった(「猫がどちらに跳ぶかをみる」=「待って情勢の推移をみる」という意味の慣用句から取ったそうな)。この手の文学的な「幽霊が出てこない幽霊小説」よりは「マダム・クロウルの幽霊」のような古典的幽霊小説の方が私には面白い。
 拾い物だったのは最後の「月に撃たれて」。物語としては破綻しているものの異様な迫力で読ませる作品。発狂した若い牧童は滝の後ろの洞窟で何を見たのか? 満月の晩、洞窟に赴いた語り手が見たのは、天然の天体望遠鏡になった二重の滝に映し出された巨大な月の姿だった。彼は、月の表面に腫瘍のような醜悪な世界を見る。月は神の創った地獄であり、人間が触れてはならない神の領域だったのだ。見てはならないものを見てしまった語り手は……。最初期のSFとしても読める知られざる怪作である。
6月17日(土)

 「CBSドキュメント」が大好きな妻に連れられて、日比谷に『インサイダー』を観に行く。ラッセル・クロウ演じるタバコ会社の元幹部が、アル・パチーノ演じる「60ミニッツ」のプロデューサーの説得を受け、タバコ業界からのさまざまな圧力にも負けず、タバコには中毒性があるという事実を法廷とテレビで伝えるというお話。
 アメリカでは「60ミニッツ」(日本では日曜深夜に「CBSドキュメント」というタイトルで放送している)は有名番組で、この事件も誰もが知っている事件なのだろうけれど、馴染みのない私にとっては正直言って理解しにくい物語だった。タバコに中毒性がある、なんていう当たり前なこと(私の学生時代の薬理学の教科書にもちゃんと載っている!)を証言するのに、なんでこんなに大騒ぎになってしまうんだろうか。そのへんのアメリカの事情を説明してくれれば、もっとわかりやすくなったと思うんだけど。
 ちなみに、ラッセル・クロウは日本語が堪能という役らしくて、アル・パチーノと行った日本料理店で、「ししゃもとてんぷら定食」とか「おねえさん!」とか妙なアクセントの日本語でしゃべるのには思わず笑ってしまう。わざわざ日本語で注文しなくてもいいじゃないか。その後、ラッセル・クロウは高校の化学と日本語の先生の職につくのだけど、化学の授業のシーンはあったのに日本語の授業のシーンがなかったのが残念(★★★)。

 続いて同じラッセル・クロウ主演の『グラディエーター』を観る。いかにも中年らしいぶよぶよした肉体だった『インサイダー』のときとは別人のように体が引き締まっているのにびっくり。なんでも役作りのため『インサイダー』では20キロ太り、『グラディエーター』で17キロも落としたとか。恐るべし役者魂。まあ、どっちにしろ35歳とは思えない老け顔なのは変わらないけど。
 なんといってもこの映画の見所は、血が飛び散り肉がちぎれる迫力の戦闘シーン。中でも素晴らしいのは、冒頭のゲルマン人大殺戮と、始めてローマのコロシアムに登場した剣闘士たちが圧倒的に不利な状況をものともせず戦車軍団を打ち負かす場面。いや、これで興奮しなきゃ男じゃないでしょ。これはビデオで見ちゃ意味がない。絶対に映画館で観るべき映画である。
 主人公マキシマスの敵になる皇帝コモドゥスを演じているのはホアキン・フェニックス。かのリバー・フェニックスの弟だとか。このコモドゥスの性格づけがまたいいのですね。父マルクス・アウレリアス帝からはダメな息子の烙印を押され、ローマ市民にもそっぽを向かれ、最愛の姉にも裏切られる。誰よりも愛を渇望しながら誰からも愛されることなく、破滅への道をひた走る孤独な皇帝。主人公よりもはるかに複雑な人物。心に残る見事な悪役といえよう。
 ただ、ストーリーはいささか予定調和でカタルシスに欠けるし、ローマ市街の映像はなんだかいかにもCG臭くてちょっと興醒め。それに、ストーリー展開が史実と全然違うのには驚いた。どうやって歴史と矛盾させずに物語を着地させるのかと思ったら、まさか史実完全無視とは思いませんでしたよ。コモドゥスはマルクス・アウレリウス帝が存命のうちから共同統治者として帝位についていたし、暗殺されたことは確かだがあんな死に方はしていない。いくらなんでも、こんなに史実を曲げちゃまずいと思うんだけどなあ(★★★★)。
6月16日(金)

 締め切り3つと取材1つをかかえる今日この頃(しかも、締め切りのうち1つは今週末に迫っている)。なんだか売れっ子作家になったような気分である。錯覚? とにかくこれから忙しくなりそう。

 ネタがないので最近うちにきたメールを紹介する。
ワンダーウーマン、スーパーガール、その他おもに国内 70年代特撮・アニメヒロインを陵辱するビデオ&実写ゲ ーム制作プロジェクトです。事前にオーナー参加していた だくシステムですので完全に無修正の映像が提供されま す。未成年不可
 70年代特撮・アニメヒロインっていうと何だ。キューティーハニーとか森雪とか白鳥のジュンとか? でも、そういうビデオを作ったとしても、ヒロインが陵辱されているんじゃなくて、単にコスプレの女の子のHビデオにしかならんような気がするんだけどなあ。それでいいんですか、こういうのが好きな人は。私にはよくわからん世界である。
6月15日(木)

 最近出た本に『短歌はプロに訊け!』というのがある。やたらと幅広の帯に大きなゴシック体でこんな短歌が書かれているのを、本屋で見たことのある人もいるはず。
ああいたい。ほんまにいたい。めちゃいたい。冬にぶつけた私の小指(←足の)。
 なんとも脱力するような歌なのだけど、いかにも元気な大阪の女の子が詠んだ歌といった雰囲気がなかなかいい。(←足の)という蛇足がまた脱力感を誘います。わざわざそんなこと言わんでもええやろ、しかも字余りだし、とツッコミを入れられるのを予期しているような括弧。妙に律儀なんだか豪快なんだかわからない歌である。
 この本の中には、この作者の歌がもう一首だけ収められていて、これがまたなんというか。
ヤクルトの古田のメガネすごくヘン もっといいのを買えばいいのに
 余計なお世話である。こちらもまたわざわざ言わんでもいいことなんだけど、言わずにいられないという作者の性格が透けて見えるような、なんともおせっかいなんだけど愛嬌のある一首。
 さて帯に作品は載っているものの、これが誰が詠んだ歌なのかは中を読まなきゃわからない。実はこの二首、現在渦中の、水泳の千葉すず選手が詠んだ歌なのですね。まさに、「言わなくてもいいことを言わずにいられない」本人の性格そのまんま。作者名を帯に書けばもっと売れるだろうに、あえて書かないところが奥ゆかしいですね、本の雑誌社。

 森英俊・野村宏平編『乱歩の選んだベスト・ホラー』(ちくま文庫)読了。江戸川乱歩のエッセイ「怪談入門」で紹介された作品の中から、日本未紹介のものや現在入手困難な作品を中心に編んだアンソロジーである。収録されているのは、ストーカー、ビアス、コリンズ、ダンセイニなど錚々たる作家たちの、「ホラー」というより幻想怪奇小説といった方がふさわしい作品群。今のホラーに慣れた目で見ると、展開も遅くて古臭く感じられるかもしれないけれど、文章の流れに身を任せてしまえば、最近のホラー小説とはまた違った深みと趣きが感じられるはず。中には巨大ナメクジ小説とか大蛇小説があったりして、クラシックなホラーもけっこうぶっとんでいたことに驚く。
 クラシックといえば、複数の作品で、霊を見た人物が「脳炎なのでは」と疑われる場面があったのが興味深いところ。今だったら「幻覚では」というところだけど、19世紀後半といえば、脳科学が発達してすべての精神現象は脳の機能として説明できると思われていた時代。霊現象をまずは脳の異常としてとらえるのもそんな時代の反映なのだろう(だからといっていきなり「脳炎」はないと思うが)。そして、そんな思想がはるか東洋の日本にまで伝わって、三遊亭円朝は新作怪談を「真景累ヶ淵」と名づけたわけですね。「真景」は「神経」であり「霊現象は神経のせいだ」というわけ。
 というわけで、ちょっととっつきにくいが、なかなか楽しめるアンソロジーでした。これからしばらく古典的な幻想怪奇小説を集中的に読んでみようかな。

 フィリップ・K・ディック『シビュラの目』(ハヤカワ文庫SF)、ポール・ギャリコ『マチルダ ボクシング・カンガルーの冒険』(創元推理文庫)、加納朋子『ガラスの麒麟』(講談社文庫)購入。
6月14日(水)

 一日中うっとうしい雨が降りしきっていたが、夕方にはようやく晴れ間が。黒雲はものすごいスピードで遠ざかり、空にはくっきりと飛行機雲が一筋。

 何気なくニュースを見ていて耳に入ってきた「のだまさひろ容疑者を収賄容疑で逮捕」という言葉にぎょっとする。大元帥も会社社長だし、絶対にありえないとはいいきれない……と思っていたら、逮捕されたのはもちろん日本テレワーク社長ではなく、中小企業事業団元理事の野田正浩容疑者(64)だそうな。

 久しぶりに近所の香港料理店に行く。
 この店、小さな店なのだけどけっこう本格的で美味な香港料理を出してくれる店で、以前はひいきして、近くで外食するときはたいていこの店に通っていたのである。それが、あるときを境にどういうわけかがくっと味が落ちてしまった。客も正直なもので、それまではいつ行っても繁盛していたのに、金曜の夜などに行ってもがらんとしていることが多くなった。
 自然と私たちの足も遠のき、この店にはたまにしか行かなくなった。今日もまったく期待せず、ただ遠くへ行くのが面倒だからというだけの理由でこの店に入ったのだが……出てきた料理を一口食べてびっくり。なんと、また以前のようにうまくなっているではないか!
 これはいったいどうしたことだろうか。

 かつてこの店に腕のいい料理人がいたことは確かだ。なんでこんな小さな店にいたかというと、きっとこの店の先代のオーナーに恩があり、自分の亡き後もこの店を盛り上げていってほしいと頼まれていたんじゃないかな。しかしあるとき、有名店から引き抜きの話があり、義理を取るか地位を取るか悩んだあげく、彼は店を辞めたのである。
 一年の時が流れ、有名店の料理長になっていた彼は久しぶりに客としてこの店を訪れる。店に入ると、信じられないほど閑散とした店内が目に入り、彼は愕然とする。しかも、客は自分一人だけだというのに、なかなか注文を取りにこない。ようやくやってきた知らない顔のアルバイト店員に彼が注文したのは、かつての自分の得意料理。それを一口食べ、そして閑古鳥が鳴いている理由を知った彼は、決意したのだ。――この店には自分が必要だ。
 そして彼は、料理長の地位と高給を投げ打って、再びこの店で働きはじめたのである。亡きオーナーとの約束を再び果たすために。

 いい話じゃないですか。これぞ美談。男気のある料理長を思い、ひそかに涙した私である。全部私の想像だが。
 ……『王様のレストラン』のパクリじゃん、とか言わないように。
6月13日(火)

 当直。
 サイモン・シン『フェルマーの最終定理』(新潮社)読了。
 タイトル通りフェルマーの最終定理についての本なのだけど、むしろフェルマーの定理を軸にした数学2000年の歴史と、数学者たちの人間的なエピソードを描いた本といった方がいいかも。もちろん、定理だけについて延々と語られるよりこの方がずっと面白い。まあ、ガロアの決闘とかチューリングの自殺とか有名な話も多いのだけど、エピソードで綴られる数学史は、数学が、文学や芸術と同じくらい人間的な営みなのだということを教えてくれる。
 日本人としてうれしいのは、「谷山=志村予想」で知られる谷山豊と志村五郎にかなりのページが割かれているところ。谷山豊の突然の自殺、そしてその直後に婚約者が後を追って自殺したという悲劇的なエピソードについては聞いたことがあったが、ここまで詳しく書かれた一般向けの本は珍しいんじゃないかな。これだけでも本書は読む価値があると思います。「谷山=志村予想」は、またの名を「谷山=ヴェイユ予想」ともいうのだけれど、このアンドレ・ヴェイユについては本書ではほとんど触れられていないところを見ても、谷山と志村に対する著者の思い入れがよくわかる。
 ただ、「谷山=志村予想」の鍵で、後のフェルマーの定理証明でも重要な役割を果たす「モジュラー形式」については、何度読んでもさっぱりわかりません。まあ、もともと超難解な理論なので、このくらい「なんとなくわかったような気がする」程度に書けただけでもえらいことなのかも。
 後半は当然、証明に成功したアンドリュー・ワイルズを中心に書かれているのだけれど、光り輝くエピソードに彩られた先人たちに比べ、ワイルズはかなり陰険なような気がするなあ。ワイルズは誰よりも先にフェルマーの定理を証明するために、6年もの間仲間の数学者との交流を断っていた上、証明をほぼ完成させて親しい教授にチェックを頼むときも、大学院生向けと称した偽装講座を開き、フェルマーにはまったく触れず、いきなり専門的な計算をはじめたのだそうだ。さっぱり計算の目的がわからないので院生たちは次々と脱落、数週間後には目論見通り、チェックを頼んだ教授だけが残っていたとか。いいのか、そんなんで。
 ま、とにかく、数学者たちの熱い心が伝わってくる本である。こういう本は中学生や高校生に読んで欲しいなあ。
6月12日(月)

 スパムメールは山ほど来るのだが、久々にわけのわからないものが来た。
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 おお、ほしいぞ。
ものすごい免疫材「原材は自然品」がでました
新進の健康食品ネット販売「一般販売なし」仲間を募集しております。
 むう、この人は、日本語に不自由な人なのだろうか。意味がよくわからないのだが、どうやら健康食品販売メンバーの募集だということはわかる。でも、それでどうして印税がもらえるのだろうか。よくわからないので先を読んでみる。
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 ダイヤモンドとは何か。ダウンがつくとはいったいどういうことなのか。ポジションとは? たぶん業界(マルチ商法業界?)用語なんだろうが、そんなこといきなり言われてもさっぱりわからない。「医者にも大人気!!」とは?
またとないい商材 です。是非ご参加ください。
名前をトランスファ−・ファクタ−(T−ファクタ−)と言います。
研究費500億円投入。3000種以上の科学論文の裏付け。
この商材が前年比880%成長に押し上げた、製作会社直伝の独占販売の会員 になりましょう。
秋頃に正式立ち上げ。
仲間募集の方は、詳細資料を差し上げます。

 免疫力とは繰り返えし続く、細胞の新陳代謝の勢いみたいなもので、白血球 の消化力を維持する事が肝心となります。
この事に最大限寄与する、健食がでました。風邪、疲労回復、炎症の始まり、 有りとあらゆる成人病に効果大です。
ア○リ○ク48の場合に対して当品の 数値は248で約5倍です。
既知のあらゆる物の効果値を遙かにしのぐ5倍、10倍のナチュラルキラ− 細胞活性化の数値は他の品目には 有りません。
 原文のママである。なんだか身悶えしそうになってくる文章だなあ。「免疫力とは繰り返えし続く、細胞の新陳代謝の勢いみたいなもの」って。「みたいなもの」はないだろ。もうちょっと説得力のある文章が書けないんだろうか。それに、「ナチュラルキラー細胞活性化の数値」って何?
これの元々はミルクです。
あの免○ミ○クの数値は23で、このトランスファ−・ファクタ−の数値は 免○ミ○クの約11倍です。疲れ、風邪、おでき、五臓六腑、扁桃腺、リュウ マチ、 痛風、潰瘍、等々免疫力が上がれば直る成人病は数知れずと言います。
これを必要とされるリピタ−は多いはずです。
 しかし、ここまで読んでも「トランスファー・ファクター」とやらが何なのかさっぱりわからないんですけど。それに、風邪とかおできとかが成人病か?(おできと扁桃腺の間に「五臓六腑」があるのも謎)。
自分が試し且つ具合の悪い家族に教えて上げてください。(自分の責任として ・・・)
どう考えてもこれは““ブレイク””する商材です。
店頭販売は無しです。
これはビジネスに成ると思いませんか。?
 「自分の責任として」というあたり、いきなり弱気ですな。それに、私には、どう考えても““ブレイク””する理由がまったくわからないのですが。
日本支社法人登記済み。社員研修中。正式オ−プン準備中。
しかし販売進行中、受益者続出中試飲者90%以上がリピ−タ−(リクル−ト) に希望されてます
すでに稼ぎの方が何人もでています。
 で、夢の印税生活はどうしたの?

 「首相官邸や中央省庁に放射性物質郵送」。おお、『太陽を盗んだ男』か? でもモナザイトじゃ原爆はできないなあ。警察で調べている、というのだけど、これは何かの犯罪になるんだろうか。

 高田衛『新編 江戸幻想文学誌』(ちくま学芸文庫)、細川涼一『逸脱の日本中世』(ちくま学芸文庫)、「ジュースキント『香水』に比肩すると絶賛を浴びた」という帯の言葉に惹かれてアンドリュー・ミラー『器用な痛み』(白水社)購入。
6月11日()

 最近、ドリキャスの『サクラ大戦』を買ったのだが、オープニングを見て、今の今までテーマ曲の歌詞を間違えて覚えていたことに気づいた。「走れ 光速の帝国華撃団」を、「走れ 皇国の帝国華撃団」だと思いこんでいたのだ。いくらなんでもまずいか「皇国」じゃ。

 最近東武練馬にできたワーナーマイカル板橋に行ってみる。映画館の下にあるサティは子供連れでいっぱいで、すさまじいばかりの混みよう。なぜここはこんなに子供が多いんだ。入った瞬間からどっと疲れてしまい、もうここには二度と来るまいと決意する。
 で、映画の方は『アメリカン・ビューティー』を観る。いかにもアメリカ風な家庭で繰り広げられるブラックな群像劇。いきなりケヴィン・スペーシーのオナニー・シーンから始まったときにはどうなるかと思いましたよ。さすがにアカデミー賞を獲るだけあってよくできた物語だし、確かに完成度も高いです。しかし、よくできた話であることは認めるが、どうにも琴線に触れるところがないのですね。それは、やはりあくまでこれが「アメリカン」な話であり、私にとっては所詮ひとごととしか思えなかったからかも。この手の「アメリカの悩み」を扱った映画は『ファイト・クラブ』『マグノリア』と観てきたのでいささか食傷気味である。ただ、結末の透明な美しさは一見の価値あり(★★★★)。
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