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4月10日(木)

▼きのう書いた『週刊スタートレック ファクトファイル』について、牧眞司さんからメールがきました。
『週刊スタートレック ファクトファイル』ですが、
100冊なんて生やさしいものではすまないかも。
あのオリジナルは、英国で出ているのですが、
ぼくが知っているだけで150冊は超えています。
 あわててイギリス版のオフィシャルサイトを探してみると、え? 304号!?
 もちろん日本版がそこまで出続ける保証はないのだけれど、560円x304冊=170240円。YahooショッピングではTNGのDVDコンプリートボックスが1シーズン14240円。全シーズン買ってお釣りがくるではないか。それに、300号を越えるとなると、あの巨大なファイルが20冊……どう考えてもこれはファクトファイル買うよりDVD買ったほうがお得ですね。場所もとらんし。買うのやめようかなあ……ファクトファイル。

マーク・ライデン・ギャラリー。レトロで残酷な世界が素敵。どこかアニメっぽい部分もあって、いかにも日本人好みでこれから人気が出てきそうな画風です(ちょっと奈良美智に似てるけど)。

映画『ハリー・ポッター』シリーズを制作したプロデューサー、デイヴィッド・ヘイマンが、ハインラインの『スターファイター』の映画化権を獲得したとか

▼栗本薫『夢魔の王子』(ハヤカワ文庫JA)、フィリップ・K・ディック『ユービック:スクリーンプレイ』(ハヤカワ文庫SF)、アンディ・バーマン『エレクトロボーイ』(文春文庫)、内田百間『百鬼園先生言行録』(ちくま文庫)、宮沢章夫『茫然とする技術』(ちくま文庫)、埴谷雄高『死霊III』(講談社文芸文庫)、マイクル・バリント『治療論からみた退行』(金剛出版)購入。

4月9日(水)

▼恩田陸『蛇行する川のほとり2』(中央公論新社)、舞城王太郎『九十九十九』(講談社ノベルス)、氷川透『密室ロジック』(講談社ノベルス)、橋本治『人はなぜ「美しい」がわかるのか』(ちくま新書)、養老孟司『バカの壁』(新潮新書)購入。購入本報告も久しぶり。

▼あと、『週刊スタートレック ファクトファイル』も毎週買ってたり。完結すればスタートレック大事典ができあがる……というわけなのだけれど、考えてみれば1号560円だから100号まで続くとしたら56000円。いくら私がスタトレ好きだからといって、スタトレ事典に56000円……(しかもスタトレ世界が現実であるという前提で作られているので、俳優の情報や制作裏話のたぐいはまったく載っていないのだ)。早くもちょっと挫折しそうになってますが、結局全巻買っちゃうんだろうなあ。はぁ。現在7号。

▼ところで、トリコーダーやフェイザーほど有名じゃないのですが、スタトレに登場するガジェットに、PADD(personal access display device)というPDAに似た携帯端末があります。こないだからCLIEを使ってみているのですが、なんとなくスタトレに出てくるこのPADDを思い出す今日この頃。
 このPADD、現実世界ではPDAなんてまったく普及していなかった1987年のTNGに初登場(スタトレのPADDが現実のPDAの開発を早めた、という説もあるらしい)、設定ではバッテリーはフルチャージで16時間、メモリ容量は4.3キロクワド(1 kiloquad = 2^60 bytes≒約10億ギガバイト!だそうな)ということになっているのだけれど、ドラマの中での使われ方はというと、部下が報告書入りのPADDを艦長に渡したり、机の上に部下が持ってきたPADDが山になっていたりと、まるっきり紙の書類そのまんまなのですね。40億ギガバイトもいったい何に使ってるんだか。しかもどうやって入力してるのか全然わからないし(音声入力なのか?)。
 もちろん目新しいガジェットを出したとしても、テレビドラマではそれが何なのか直観的に視聴者に伝わらなければ意味がないわけで、「なんとなく書類に似たもの」として使われているのは正しいと思うのだけれど。

▼さてCLIEでは、SPACE TRADERなるゲームにはまってます。宇宙を舞台にした貿易シミュレーションで、安く買って高く売るの繰り返しなのだけれど、各惑星には文明レベルと政治体制が設定されているし、禁制品の兵器や麻薬を密輸すると警察に追われるようになったり、宇宙海賊と戦って積荷を奪うことができたりと芸が細かいです。ゲームが進んでいくとさまざまなミッションが発生し、さらには謎のエイリアン船が登場したり。
 ヒマなときに少しずつできるのがいいやね。でも、こればっかりやってるとものすごい勢いでバッテリーを消費してしまうのだけれど。

4月8日(火)

▼当直につき一回休み。
 以前は、当直のときもがんばってネタを探して翌日更新していたのだけれど、「新サイコ」では素直に休むことにしました。なんせめざすのは「力の抜けたサイト」ですので。のんびりまったり。

4月7日(月)

『ロード・オブ・ザ・リング 二つの塔』を観ました。
 前作から1年もたってるのにあいかわらず原作未読なので、原作との比較などはできないのだけれど、やっぱりなんといっても映像の美しさと後半の要塞攻防戦が圧巻。クライマックスの戦闘シーンのためだけでも観る価値はあるというもの。映像でこれだけ迫力のある防城戦シーンを見たのは初めてですよ。
 ただ、やっぱり原作未読だと疑問点がいくつもありますね。あれほど頑固に「戦いには加わらない」と主張していたエントがいきなり心変わりするのが唐突に思えるとか、復活したガンダルフのもとにどこからともなくやってきたり、崖から落ちたアラゴルンを助けてくれたりするという、この世界での馬の位置づけ(どうやら知能があるらしい?)がよくわからないとか。まあこのへんは原作読めばわかるんでしょうなあ(同じようなことを前作のときも書いたな)。
 あとロマンスの描き方が致命的に下手なのはどうかと思いました。まあ女性があんまり出てこない話だから、ロマンスが出てくると、それだけでどうしても浮いてみえてしまうのだけれど。
 全体的に「男の子のための指輪物語」という感じの映画で、これを女性監督が撮ったとしたらまったく違う映画になりそう(★★★★)。

4月6日()

▼だいぶ前のことになるのだけれど、『007/ダイ・アナザー・デイ』を観たのでした。
 メディア王、石油王とこのところの007は、国家じゃなくて個人を相手にする作品が多かったのだけれど、久々に実在する国家を敵役に据えたのがこの作品。ただし、「北朝鮮」という設定にはなっているものの、はっきりいって北朝鮮である必然性はまったくなし。軍事国家であれば別にアラブだろうが南米だろうがどことだって交換可能。こんなおざなりな扱いじゃ北朝鮮や韓国が怒るのも無理はありません。ま、このへんの無節操さが007シリーズのいいところでもあるのだけれど。
 で、冒頭でその北朝鮮に捕まってボンドが14ヶ月にわたる拷問を受ける、というのが今までのシリーズとは違ってちょっと新しいところ。ただし、1年以上も拷問を受けていたとは思えないほどの恰幅のよさには目をつぶる必要があるけれど。まあ、ロジャー・ムーアの末期を思わせるほどセルフ・パロディ色が強いゆるい映画なので、「おいおい、そりゃないだろ」とあちこちツッコミを入れつつ観るのが正しい観方かも(★★☆)。

4月5日(土)

▼空想小説ワークショップの花見に行ったのである。
 しかし、東京在住の賢明な諸君はすでにお気づきのこととは思うが、この日は雨。しかも2月並みの寒さである。私も当然中止だろうと思って幹事の携帯に連絡を入れてみたところ、やっているというので驚いた。バスでちんたらと会場の江戸川公園に行ってみると、雨の公園には当然ながら花見客など誰もいない。そんななか、わずかに屋根のあるあずまやの下に20数名がぎっしりと集まって飲み食いをしている。はたからみるとなんとも異様な光景である。しかも、川又千秋先生も、森下一仁先生も、浅暮三文さんも来てたりする。空想小説ワークショップは、やると決めたことはとことんやりぬくのである。たとえ国連決議などなくても。
 いやしかし、アイルランドでせっかく買ったのに今まで無用の長物だった分厚いアランセーターが、まさか4月の花見で役に立つとは思わなかったよ。

▼さすがにあまりに寒いのでその後しばらくして花見は中止となり、居酒屋へ流れることに。賢明な判断といえよう。
 神田川に沿って歩いて高田馬場に向かったのだけれど、神田川沿いのフェンスには、地元の小学生が詠んだらしい川柳が掲示されていた。
 たとえばこんな感じ。
早稲田大学 大きな大学 すごいなあ

西早稲田 ゴミが多いな 西早稲田

西早稲田 ゴミを捨てるな 大人たち

西早稲田 梅雨の時期には 雨が降る
 それ川柳じゃなくて標語だろ、とか、そのまんまじゃないか、とかそういうすべてのツッコミを無化してしまうほどインパクトの強い作品の数々。雨じゃなかったらじっくり見入ってたところでありました。

▼あ、そうそう。厳寒我慢大会もとい花見にも来ていた絵本作家の穂高順也さんが書いた「さるのせんせいとへびのかんごふさん」が、4月10(木)11日(金)の二日に渡り、NHK教育テレビの「てれびえほん」のコーナーで放送されるそうです。朗読は小堺一機氏だそうな。

4月4日(金)

▼ケーブルテレビで『アメリ』を見ました。
 『デリカテッセン』以来のひねくれたジュネ&キャロ・ワールドのファンとしては、劇場公開時のあまりの人気ぶりには違和感を感じて、なんとはなしに敬遠していたのだけれど、改めて見てみれば、なんだ、これは立派なオタク映画じゃないですか。
 エキセントリックな人々を描かせたら右に出る者はいないジュネ監督作品だけあって、主人公アメリをはじめ登場人物は、他人とうまくコミュニケーションがとれず、世界と調和がとれないと感じている孤独な人間たちばっかり。
 そんなアメリが世界と関わるために思いついたのが、「小さな奇跡」を周囲の人々に届けること。一見かわいらしくみえるエピソードだけれど、要するに、彼女は綿密に組み立てた「作戦」を介在させなければ人と関われないのだ。唯一、自分と「同じ匂い」を感じた青年にも、きわめてまわりくどい方法でしか恋心を告げることができないし、ただひとりの相談相手である絵描きの老人に対してもストレートに話すことができず、絵の中の人物に仮託してようやく自分の悩みを相談できるありさま。アメリは、決定的にコミュニケーション能力に欠けているのだ。つまりこれは、フランス版『NHKへようこそ!』とでもいうべきひきこもり映画だったのだ!
 ところどころに見え隠れするブラックな味わい(アメリの母の死に方なんてひどいよ)は『デリカテッセン』に通じるし、他人と関わることのできないアメリとニノの不器用な恋は、醜い大男と少女の恋を描いた『ロスト・チルドレン』そのまんま。別にジュネ監督は商業主義に魂を売ったわけではなく、これまでの作風はしっかり受け継がれてます(むしろ『エイリアン4』で魂を売ったので、反省してもとの作風に戻ったというだけかも)。これはもう、偏見に曇らされて今まで敬遠していた自分の不明を恥じるしか。そうそう、三分間写真ボックスをめぐる北村薫風の「日常の謎」とその解決もなかなかあざやかでありました。
 なんでも、アメリの役は、もともとエミリー・ワトソンが予定されてたとか。なるほど、アメリは「見えないものが見える女」エミリー・ワトソンにぴったりな役。でも、エミリー・ワトソンだったら、『アメリ』はもっとブラックな味わいの濃い映画になってそれほどヒットしなかっただろうなあ。でも、私としては、エミリー・ワトソン版『アメリ』も見てみたかった気がするのだけれど(★★★★★)。

▼クリエPEG-TG50を衝動買い。小さくてかっこいいけれど、キーボードの使い勝手は微妙。

4月3日(木)

▼新宿で『リベリオン』を観ました。いかにもB級っぽいタイトルにそれほど期待もせずに観たのだけれど、これがなんともうれしいことにディストピアSF映画の秀作。
 舞台は第3次大戦後の荒廃した世界。わずかに生き残った人類が戦争を防ぐために選択した道、それはプロジウムという薬物(これは明らかにアメリカで大ブームになった抗うつ薬プロザックからきたネーミングですね)を使って残虐性の根源となる欲望、怒り、喜びなどすべての感情を抑制し、心の平衡を保つこと(映画の原題"Equilibrium"は「平衡」という意味)。感情を揺り動かす芸術や嗜好品は厳しく禁じられ、持っているだけで処罰の対象になる。犯罪者たちを取り締まるのは、政府直属組織「テトラグラマトン」の「クレリック」とよばれる取締官。冷酷非情なクレリックであり特殊な武道「ガン=カタ」の達人でもある主人公が、誤ってプロジウムを打ち忘れたことから感情に目覚め、政府に叛旗を翻す……という物語。
 ストーリーはきわめてシンプル、というよりむしろ陳腐といえるくらいだし、明らかに低予算な映画なのだけれど、それを補って余りあるのが、動と静を対比させた演出の妙。これが初監督作となるカート・ウィマーのこの映画への入れ込みようは生半可ではなく、この映画だけのために射撃術と格闘技を合わせたような「ガン=カタ」なる武術まで作ってしまったほど。格闘技風のガンアクションなんて、はっきりいって一歩間違えればギャグになってしまいかねないところなのだけれど(だって銃を構えた変なポーズで見得を切ったりするんだよ)、どこか時代劇にも通じる間の取り方(監督は日本の時代劇ファンだとか)で、タメのない香港系アクションとは一線を画した斬新なカッコよさであります。しかしむしろ、この映画の真の見所はアクションよりもむしろ静的な場面にありまして、例えば光の差し込む教会のような廃墟で禁じられたイェイツの詩集を読んでいる場面だとか、主人公が第九を聴いて感動の涙を流す場面などなど、心に残るシーンがいくつもあります。
 さらに、演技派の俳優を集めただけあって、俳優陣の演技もいいですね。少しずつ取り戻していく感情に戸惑いつつも成長していくという難しい役を演じた主演のクリスチャン・ベールの抑制の効いた演技もいい(それまで無表情を貫いてきた彼が、最後の最後に浮かべる表情がまた凄絶ですばらしい)のだけれど、なんといっても印象に残るのはヒロインを演じたエミリー・ワトソン。『奇跡の海』では狂気と区別のつかない信仰に生きる女を演じ、『レッド・ドラゴン』では殺人鬼の心をも揺り動かす盲目のヒロインを演じた、今や目に見えない世界が見える女を演じさせたら右に出るものはいない女優なのだけれど、今回は目に見えない「自由」を信じるレジスタンスの女を演じてます。意外なことに、エミリー・ワトソンはSFファンだそうな。
 SFファンならぜひ観るべし(★★★★☆)。

「バグダッドから」、実は自宅 スワジの偽特派員ばれる 。スワジランドといえば、徳川セックス禁止令に、国王は毎年処女と結婚できる国ですね。なんともアバウトな国でええなあ。住みたかないけど。

4月2日(水)

▼ということで、最近観た映画の感想から。
 まずはスー・チー、ヴィッキー・チャオ、カレン・モクの三女優が競演した香港版『チャーリーズ・エンジェル』とでもいうべき『クローサー』。スー・チーとヴィッキー・チャオが「電脳天使」と名乗る殺し屋姉妹で、カレン・モクはそれを追う女刑事という役どころ。冒頭のスー・チー演じる華麗なアクションにはほれぼれしたし、もろに『攻殻機動隊』のパクリなビル落下シーンにはニヤリとしたのだけれど、アクション以外のストーリーはもたもたしすぎ。いらないエピソードやどこへいったのかわからない伏線が山ほどあります(スー・チーの恋人をめぐるエピソードなんて全部いらないよ)。
 「電脳天使」の切り札は、二人の父が開発した「ワールド・パノラマ・システム」なる、世界中のすべての監視カメラに侵入できてしまう恐るべきプログラムなのだけれど、そんな凄まじいシステムを持っていながら、「後ろに敵がいる!」と教えるくらいにしか使わないというのはどうかと。登場人物の誰もがこのシステムの可能性に全然気づいてなくて、結局ちょっと便利な小道具としてしか使われていないのが実にもどかしい。
 しかも、最後に倒すべき敵はよくわからん何かの会社の新社長、というしょぼさ。もうちょっと巨大な敵に挑んでもバチはあたらないと思うのだが。クライマックスで繰り広げられる倉田保昭との日本刀バトルはさすがに見応えがあるのけれど、倉田保昭はそれまでの物語にほとんどからんでこなかった単なる用心棒キャラだけに、いきなり死闘を演じられてもなんとも唐突な印象があります。しかし、倉田保昭が女の子に負けるなんて……(★★☆)。

▼BS2のニュースを見ていたら、「ニュースの途中ですが、まもなく「おしん」を放送いたします」とのテロップが。普通逆だろ、と思っていたら、本当にニュースは高校野球の結果の途中でいきなり終わって、「おしん」が始まってしまった。おそるべし「おしん」。

4月1日(火)

▼長いこと放置していた当サイトですが、4月にもなったことだし、ぼちぼち再開といたします。このところ身も心もだらけきっていたのですが、春になってようやく少しずつ気力を取り戻してまいりました。
 心機一転してサイトのタイトルも変更。その名も
新・サイコドクターあばれ旅
 略称「新サイコ」とお呼びください。
 いや、別にエイプリルフールとかそういうのじゃなくて。
 これまでの当サイトがヒッチコックだとしたら、これからはメル・ブルックス。
 メル・ブルックス映画のように力の抜けたサイトを目指して日々更新に励む所存であります。
 とりあえず、明日からは休止中にたまりにたまった映画の感想でも。


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