定位脳深部手術装置
1954年 精神神経学雑誌 |
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フイゼリン®
(インスリン)
1956年 精神神経学雑誌
戦後も、しばらくはインスリンショック療法が行われていた。
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ウインタミン®
(塩酸クロルプロマジン)
1956年 脳と神経
1950年にフランスのローヌ・プーラン社で合成された世界初の抗精神病薬がこれ。もともとは別に精神病の薬として開発されたのではなく、「人工冬眠」(といっても、SFに出てくるコールド・スリープじゃなく、麻酔の作用を強化する、といった意味)用の薬だった。ネーミングの由来は、冬眠→ウィンター眠→ウインタミンだし、雪の結晶の図案ももちろん「冬眠」からの連想。もう少しひねれ。「4560 R.P.」という謎の記号は、この薬品の開発コードナンバーである(R.P.はローヌ・プーラン社の略)。
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カロパン®
(塩酸ピプラドロール)
1958年 脳と神経
カロパンは、ヒロポンやリタリンと同じく中枢神経刺激薬の一種。現在は販売されていない。この広告はダウナーバージョン。
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カロパン®
(塩酸ピプラドロール)
1960年 精神医学
上のカロパンのアッパーバージョンである。
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トフラニール®
(塩酸イミプラミン)
1960年 精神医学
1958年にスイスのガイギー社が開発した世界初の抗うつ薬。
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トフラニール®
(塩酸イミプラミン)
1960年 精神医学
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電氣催眠器
1960年 精神医学
「近代刺戟生理学の画期的応用! 薬物に依らぬ睡眠療法遂に実現」だそうである。不眠症、ノイローゼ、精神分裂症、高血圧症、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、其の他の神経性疾患……とほとんど万病に効くようなのだけれど、いったいどんな仕組みなのか全然わかりません。
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トノスタン®
1960年 精神医学
この薬についてはよくわからない。現在は使われていない薬である。
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トリプタノール®
(塩酸アミトリプチリン)
1964年 精神医学
トリプタノールは現在も使われている抗うつ薬だが、当時は夜尿症にも使われていた。現在はこの用途にはほとんど用いられてない。
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ラントロン®
(塩酸アミトリプチリン)
1968年 精神神経学雑誌
現在も使われている代表的な抗うつ薬。
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セレネース®
(ハロペリドール)
1968年 精神神経学雑誌 |
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セルシン®
(ジアゼパム)
1968年 精神神経学雑誌 |
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ピロミジン®
(ピリドキサール)
1968年 精神神経学雑誌
単なるビタミン剤。絵よりも、上の効能の「放射線宿酔」が気になります。
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大日本製薬
1968年 精神神経学雑誌 |
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アキネトン®
(塩酸ビペリデン)
1968年 精神神経学雑誌
抗精神病薬の副作用である手の震えや小刻み歩行などを改善するために使われる抗パーキンソン剤。
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デアポン®
(ジメチルアミノエタノール)
1969年 精神医学
ジメチルアミノエタノール(DMAE)は、いわゆる「スマートドラッグ」。日本では現在販売されていないが、「記憶力を高める」といわれていて、海外では今でもサプリメントとして人気。
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テグレトール®
(カルバマゼピン)
1970年 精神神経学雑誌
代表的な抗てんかん薬。しかし、なぜにこんなに哀しい写真が使われているのか。
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セレネース®
(ハロペリドール)
1970年 精神神経学雑誌
今でもよく使われる代表的な抗精神病薬のひとつ。日本の広告には珍しく、統合失調症の妄想体験をストレートにヴィジュアル化している。
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セレネース®
(ハロペリドール)
1970年 精神神経学雑誌
セレネースのシュールレアリズム広告シリーズ第2弾。ダリの影響が感じられる絵である。
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オスポロット®
(スルチアム)
1970年 精神神経学雑誌 |
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スピロピタン®
(スピペロン)
1970年 精神神経学雑誌 |
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トリペリドール®
(塩酸トリフルペリドール)
1970年 脳と神経
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デリトン®
(クロチアピン)
1970年 精神神経学雑誌
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デリトン®
(クロチアピン)
1970年 精神神経学雑誌
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ホリゾン®
(ジアゼパム)
1970年 精神神経学雑誌
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アタラックスP®
(ヒドロキシジン)
1970年 脳と神経
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トラキラン®
(クロルプロチキセン)
1970年 脳と神経
この時代の広告には、なぜか横顔のイメージが多い。
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セルシン®
(ジアゼパム)
1970年 精神神経学雑誌
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ナーベン®
(チオチキセン)
1970年 精神神経学雑誌
3ページ連続の力作広告である。
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プロピタン®
(塩酸フロロピパミド)
1970年 精神神経学雑誌
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プロピタン®
(塩酸フロロピパミド)
1970年 精神神経学雑誌
崩壊や破壊のイメージが多いのもこの時代の広告の特徴。精神病を治すための薬の広告なのに、「精神病=不治の不幸な病」という当時の精神病観をそのまま反映しているのである。
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トリラホン®
(パーフェナジン)
1970年 精神神経学雑誌
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トフラニール®他
1970年 精神神経学雑誌
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セレネース®
(ハロペリドール)
1971年 児童精神医学とその近接領域 |
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セレネース®
(ハロペリドール)
1972年 精神神経学雑誌 |
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ノリトレン®
(塩酸ノルトリプチリン)
1972年 精神神経学雑誌 |
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デリトン®
(クロチアピン)
1972年 精神神経学雑誌 |
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コゲンチン®
(メタスルホン酸ベンツトロピン)
1972年 精神神経学雑誌
これも破壊のイメージ。ただし、これは抗精神病薬ではなくパーキンソン病治療薬なので、手の震えによってカップを落としてしまう、という意味だろう。
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セルシン®
(ジアゼパム)
1972年 精神医学
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トリプタノール®
(塩酸アミトリプチリン)
1972年 精神医学
仮面うつ病、というのは身体症状の背後にうつの症状が隠されているという意味であって、別に仮面のような顔になるという意味じゃないのだけれど、なかなかインパクトのある広告である。
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脳波計
1972年 臨床精神医学
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ノリトレン
1972年 臨床精神医学
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ノリトレン
1972年 臨床精神医学
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メレリル®
(塩酸チオリダジン) 1973年 精神医学
空飛ぶ亀。どういう意味があるのか不明。
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アーテン®
(塩酸トリヘキシフェニジル) 1973年 精神医学 |
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トリペリドール® 1974年 臨床精神医学 |
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ルバトレン®
(塩酸モペロン)
1974年 臨床精神医学
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セレネース®
(ハロペリドール)
1975年 児童精神医学とその近接領域
これも、妄想をそのままヴィジュアル化した作品。どこかHattenに似ている。
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ノリトレン®
(塩酸ノルトリプチリン)
1975年 児童精神医学とその近接領域 |
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オーラップ®
(ピモジド)
1975年 臨床精神医学
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トリペリドール®
(塩酸トリフルペリドール)
1975年 臨床精神医学
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ザロンチン®
(エトサクシミド)
1975年 臨床精神医学
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ルバトレン®
(塩酸モペロン)
1977年 臨床精神医学
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リントン®
(ハロペリドール)
1978年 精神医学
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アナフラニール®
(塩酸クロミプラミン)
1978年 精神神経学雑誌
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プロピタン®
(塩酸フロロピパミド)
1978年 精神神経学雑誌
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スピロピタン®
(スピペロン)
1978年 精神神経学雑誌
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アパミン®
(プロペリシアジン)
1978年 精神神経学雑誌
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イミドール®
(塩酸イミプラミン)
1978年 精神神経学雑誌
開いた窓で自閉からの脱出と社会復帰を象徴する手法は、90年代以降の広告でよく使われるが、これはその先駆的な作品。太田裕美のアルバム「まごころ」のジャケットにちょっと似ている。
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クロフェクトン®
(塩酸クロカプラミン)
1978年 精神神経学雑誌
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メレリル®
(塩酸チオリダジン)
1978年 精神神経学雑誌
空飛ぶ亀のカラー版。
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トリプタノール®
(塩酸アミトリプチリン)
1978年 精神神経学雑誌
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テグレトール®
(カルバマゼピン)
1978年 精神神経学雑誌
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ダルメート®
(フルラゼパム)
1978年 臨床精神医学
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クロフェクトン®
(塩酸クロカプラミン)
1978年 臨床精神医学
ここから3本は、カラー8ページぶちぬきの広告。宇宙のテーマでまとめられているが、なんとも暗い絵柄なのが気になる。なお、このひとつ前のダルメートの広告も宇宙のイメージを使っているが、別の製薬会社の製品である。
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リントン®
(ハロペリドール)
1978年 臨床精神医学
目が怖い。
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デフェクトン®
(塩酸カルピプラミン)
1978年 臨床精神医学
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イストニール®
(ジメタクリン)
1978年 精神神経学雑誌
何かのプレイですか?
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イストニール®
(ジメタクリン)
1979年 精神神経学雑誌
こちらは目隠し外してます。
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メレリル®
(塩酸チオリダジン)
1979年 精神神経学雑誌
メレリルは、前年までの「空飛ぶ亀」から一転してこの広告に。いくらなんでもあまりにストレートな。
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